“ダサい”ボランティア制服、改善のカギは「バランスと比率」
ネット上で「ダサい」と批判されている、東京都の「おもてなし制服」。評判が良くないことから、デザインの見直しに向けた議論が進んでいます。今回は、制服がこれほど批判されてしまう理由、そして改善に向けた“提言”をプロに仰ぎます。
ネット上を中心に「ダサい」と酷評されている、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて東京都が制作した観光ボランティアの制服。批判を受けて小池百合子知事が設置した「東京ブランドあり方検討会」の初会合が先日、都庁で開かれました。
この制服は若手デザイナーを起用し、これまでに3000万円以上をかけて、計3700着以上が作られていますが、評判が芳しくないことから年内に見直しの方向性が示される見込みといいます。
「おもてなし制服」はなぜこれほど「ダサい」と言われてしまうのか――。オトナンサー編集部では今回、「第一印象」の専門家である、カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに話を聞きました。
「おもてなし」にふさわしい品格が足りない?
制服が「ダサい」と言われてしまう、一番大きな原因は何でしょうか。花岡さんが制服から連想するのは、お祭りに着る「法被(はっぴ)」だそう。「帽子の赤い水玉やネクタイのデザインなどが野暮ったいイメージです」。
制服はそもそも、東京(日本)を訪れる外国人にその魅力を伝えるためのもの。花岡さんは「日本人の心を表す『おもてなし』の制服としては、もう少し品格や洗練感が欲しいです」と指摘します。
たとえば欧米などの感覚からしても、「カラーコーディネートのセオリーが生かされていないため野暮ったい感じがするのでは」(花岡さん)。
ポップな色使いとデザインは色の面積や全体のバランスが大切であるため、花岡さんは「バランスや比率を考慮すれば改善されるはず。またペラペラした素材は安っぽく見えるのでNGです」と話しています。
(オトナンサー編集部)
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