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不適切動画を追い風にする「グッディ」、安藤優子&三田友梨佳の“正論と断罪”に活路

時代劇のクライマックスを彷彿させる

 多くの情報番組がある中、不適切動画の扱いで特に目立っているのは、「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)。同番組が放送されている午後2~3時台は、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ制作、日本テレビ系)、「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」(CBC制作、TBS系)も生放送されている情報番組の激戦区であり、視聴者に向けた差別化が欠かせません。

 最も歴史が長く、視聴率でもトップを走る「ミヤネ屋」は、ノリのいい宮根誠司さんのキャラクターを生かした王道の情報番組。「ゴゴスマ」は、政治経済や刑事事件などのハードなネタを徹底して掘り下げることで、差別化を図っています。

 一方、「グッディ」の差別化は、視聴者に訴えかける正論と断罪。安藤優子さんと三田友梨佳アナウンサーの女性2人が、悪いことをした人に厳しい言葉を浴びせるシーンが見せ場のようになり、女性層を中心に支持を集めています。

 番組は各テーマの専門家を招いて話を聞く形で進んでいきますが、毎日のようにネットニュースになっているのは、安藤さんと三田さんの発言ばかり。このことからも、まるで時代劇におけるクライマックスのような2人の正論と断罪が、差別化となり見せ場となっている様子が分かるのではないでしょうか。

 そんな「グッディ」にとって不適切動画は、正論と断罪をぶつけやすい格好のテーマ。「ワンパターン」「正論ばかりで息苦しい」などの声こそあるものの、2人にそれを求める視聴者も多いだけに、あおり運転、企業の不祥事、児童虐待などのテーマも含めて、今後も歯切れのよいコメントを発信していくでしょう。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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