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インフルエンザ予防に「紅茶」がよい? 「さっそく飲んでます」と話題に、医師に聞く

インフルエンザ予防に紅茶がよい、という情報がネット上で話題になっています。その真偽の程は――。

インフルエンザ予防に紅茶?
インフルエンザ予防に紅茶?

 朝晩冷え込む季節になり、インフルエンザによる学級閉鎖のニュースが伝えられるようになりました。そんな中、「インフルエンザ予防に紅茶がよい」という情報がネット上で話題になっています。紅茶がウイルスの感染力を弱めるといい、「さっそく飲んでます」「ミルクティーは効かないらしい」などの声が上がっています。実際のところを医師の市原由美江さんに聞きました。

「テアフラビン」がウイルスを不活性化

Q.紅茶を飲むとインフルエンザ予防になる、というのは本当でしょうか。

市原さん「本当です。紅茶に含まれる『テアフラビン』というポリフェノールの一種が、インフルエンザウイルスを不活性化するためです。細胞での実験から動物実験の段階まで有用性が報告されています」

Q.どういう仕組みで効くのでしょうか。

市原さん「インフルエンザウイルスの表面には、2種類のたんぱく質がスパイク状に突き出しています。これが鼻やのどの粘膜細胞に付着して感染することにより、インフルエンザの症状を引き起こします。テアフラビンは、ウイルス表面にあるこの突起の働きを抑えてウイルスが感染することを防ぎます」

Q.ミルクティーにすると意味がない、というのは本当でしょうか。

市原さん「ミルクに含まれるたんぱく質がテアフラビンと結合することで抗ウイルス作用が弱まってしまうため、ミルクティーは避けた方がいいでしょう。おいしさの観点では違うかもしれませんが、高温(100度)で抽出した濃いめの紅茶の方がテアフラビンの量が増えるためお勧めです。抗ウイルス作用を高めるためには、こまめに飲むのがいいでしょう」

Q.飲む量や飲む時間帯など、気をつけた方がよいことはありますか。

市原さん「紅茶にはカフェインが含まれているので、寝る前に飲むと睡眠に影響してしまうことがあります。夜の時間帯に飲むときは量に注意しましょう」

Q.緑茶やウーロン茶もインフルエンザに効くのでしょうか。

市原さん「緑茶やウーロン茶に含まれるポリフェノールの一種カテキンにも上述のような抗インフルエンザ作用がありますが、テアフラビンの方がより強力であるとされています」

Q.「お茶でうがい」がよいと聞きますが、紅茶はどうでしょうか。

市原さん「テアフラビンは、インフルエンザウイルスがのどに定着して感染することを予防するので、紅茶でうがいは有効です。ただ、インフルエンザの予防の基本は予防接種です。感染率を下げるとともに、感染したとしても重症化を防ぐ働きがあります。また、うがいだけでなく手洗いもしっかり行いましょう」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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