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「家計」赤字から黒字に!?  FPが教える「お金が逃げない体質」の作り方

家計が赤字になるのはなぜなのでしょうか。ファイナンシャルプランナーに聞きました。

家計が赤字になる原因は?
家計が赤字になる原因は?

 物価高騰の影響もあり、家計のやりくりが大変な人は多いと思います。中には、家計が赤字で日々の生活に余裕がない人もいますが、なぜなのでしょうか。家計が赤字の人と黒字の人との決定的な違いのほか、赤字から脱却するために必要な方法について、ファイナンシャルプランナー(FP)の水野崇さんに聞きました。

「ライフスタイルインフレ」に注意

Q.家計が赤字になってしまう人、黒字の人の特徴について、それぞれ教えてください。

水野さん「まず家計が赤字になりやすい人の特徴から説明すると、『お金の流れを数字で把握できていない』ことが挙げられます。具体的には、家計簿などで管理せずにざっくりとした感覚でお金を使うか使わないかを判断しているため、後から『思ったより多く使ってしまった!』ということに陥りやすいんですね。

一方、家計が黒字の人は、出費があるごとに金額を記録して、固定費の見直しなども定期的に行うことで、無駄な出費を抑える工夫をしているケースが多い印象です」

Q.月々の家計が赤字になってしまう人は、どのような原因が考えられるのでしょうか。

水野さん「収入が上がったら生活水準そのものを引き上げてしまう、いわゆる『ライフスタイルインフレ』を起こしやすい人も、家計に余裕がなくなりやすい傾向にあると言えるでしょう。

手元に入るお金が増えたからといって、住まいや車のグレードアップから、ブランド品などの買い替え、必要以上の外食や交際費を使い過ぎるといったことが理由で、支出が膨れ上がってしまうのです。また、1回の出費はそれほど多くなかったとしても、回数が増えてしまうと結果的に家計の負担につながります。

このほか、クレジットカードのキャッシングやカードローンなどを利用している人も、利息や手数料の負担額を確認せずに利用するケースが多いため、慢性的に赤字に陥りやすい傾向にあると言えるでしょう。

毎月の収入から余った分を貯蓄に回すのではなく、給料日にまずは『先取り貯蓄』で余剰資金を強制的に減らし、残りを支出可能として管理することでも、お金をためられる体質に自然と変わっていきます。急にまとまったお金が必要になる場合に備え、普段から緊急予備資金をためておく習慣も重要ではないでしょうか」

Q.月々の家計を赤字から黒字にするには、どのような対策が有効なのでしょうか。

水野さん「赤字になりやすい人が黒字化を目指す出発点としては、『収支の見える化』と『固定費の圧縮』の2点です。収支を見える化するためには、家計簿アプリを使うのが最も簡単で続けやすいでしょう。

家計管理は、最初の仕組み作り、それをルーティン化できるかどうかが大きなポイントです。クレジットカードを使っているのであれば、週ごとなど細かく使用上限を決めて、使い過ぎを分かりやすく判断できるようにしましょう。

固定費は毎月自動で銀行口座から引き落とされる形が多いため、『使い過ぎ』という感覚になりづらいかもしれません。しかし、固定費としての支出の割合は比較的大きいため、見直しをすることは支出の削減には非常に効果的です。

使っていないサービスを解約するといったことはもちろん、通信費や光熱費のプランを変更するといった、生活の質を大きく落とさずに支出だけを減らすことができるケースも少なくありません」

* * *

 家計を安定させるためには、具体的に支出がどの程度あるかを把握することが重要なことが分かりました。固定費も、頻繁に見直しをする人は多くないとは思いますが、プランや会社を変更することで比較的簡単に支出を抑えることができるということです。ぜひ、定期的に家計の見直しをしてみてくださいね。

(オトナンサー編集部)

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水野崇(みずの・たかし)

FP

1級FP技能士、CFP、宅地建物取引士。東京理科大学理学部卒業。相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多方面で活動する独立系ファイナンシャルプランナー。主なテレビ出演は、テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』、TOKYO MX『堀潤激論サミット』など。NHK土曜ドラマ『3000万』の家計監修を担当。中学、高校、大学で金融経済教育を行い、学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミーでは非常勤講師として年間230コマ登壇。水野総合FP事務所代表。公式ホームページ(https://mizunotakashi.com/)。

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