【子育て】バスで騒ぐ子どもに「運転手さんに怒られるよ!」と叱ってはいけない…“他人の力”を借りて叱ることの危険性
親が抱える悩みのタネといえば、子どもの「褒め方」と「叱り方」。子育て本著者・講演家の筆者が、褒めるとき・叱るとき、それぞれでおさえておくべきポイントを伝えます。

「子どもは褒めて育てよ」とよく耳にしますが、難しいですよね。実際は褒めてばかりいるわけにはいかず、しつけもしなくてはならず、注意したり叱ったりすることも必要です。でも、この叱り方も難しいです。
今回は、子育て本著者・講演家の筆者が「おすすめしない褒め方・叱り方」とその理由をお伝えします。
褒め方のお手本は「実況中継」
まずは褒め方です。
「いい子ね」「偉いね」という褒め方は、いずれネタが尽きます。次第に子どもから「またそうやって僕をおだてて、やらせようとしている」と見抜かれてしまうかもしれません。
また、できて当たり前のことなのに、口癖のように「いい子ね」「いい子ね」と連呼していると、大人同士の「またお会いしましょう」のように“社交辞令化”してしまい、子どもも次第にうれしさを感じなくなってしまいます。
それに、「いい子でいないと親は受け入れてくれない。ありのままの自分でいるとダメなんだ」と子どもは思ってしまいます。
そんなときは「アナウンサーの実況中継」をお手本にしてみましょう。
「おもちゃ、片付けているね」
「食事を残さず食べていて、ママはうれしいな」
「弟と仲良く遊んでいるね」
文章だけを見ると素っ気ない感じがしますが、実際はそこに親の顔の表情、声の抑揚も加わります。笑顔で、優しい声でこのように言うと、褒めていることになるのです。
さらに、この「実況中継」の言い方は、「あなたの行動をいつも見ていますよ」という愛情表現です。つまり「認めている」ということです。何をしていても無視されたり、気付かれなかったりするのは悲しいもの。「褒める=認める」ことなのです。
コメント