【漫画】難病で車椅子生活の女性 「新型コロナ」に感染し、緊急入院 医師から告げられた“恐怖の言葉”とは?
福祉ホームで暮らす、車イスユーザーの女性。コロナに感染し、緊急入院することになりました。医師からは「疾患があるため、気管切開になる可能性もある」と告げられ…。Instagramで公開された漫画が、「つらい体験を笑いに変えている!」と話題になりました。作者の「車イスにゃにゃ」さんにお話を聞きました。

入院中のエピソードを描いた漫画「コロナで緊急入院して、そして…」(全6話)が、Instagramで多くのいいねを集めて話題となっています。
生まれつきの難病で、車イスを使用して生活する女性。新型コロナウイルスに感染し、緊急入院することになりました。そこで医師から告げられた、「疾患があるので、気管切開になる可能性もある」という言葉に恐怖を感じ…。読者から、「回復して何よりです」「つらい経験を笑いにできてすごい!」などの声が上がっています。
検査キットで「陽性」と分かったときは涙が止まらず
この漫画を描いたのは、イラストレーターの「車イスにゃにゃ」さんです。InstagramとX、ブログ「車イスにゃにゃのにゃんのその絵日記」でエッセー漫画を発表しています。にゃにゃさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。
車イスにゃにゃさん「『車イス生活を送る私のリアルな日常』を楽しくお届けすることをモットーに、いつも漫画を描いていました。今回、新型コロナウイルスで入院した際も、『今がどんなにつらくても、いつか必ず元気になって、このエピソードをみんなに届けるんだ!』と思いながら闘病生活を送っていました。漫画を見てくださる人たちの存在が、闘病の励みになっていたと思います」
Q.新型コロナウイルスに感染したのは、このときが初めてだったのでしょうか。
車イスにゃにゃさん「初めてでした。当初は『まさか自分がなるなんて』と信じられず、検査キットの『陽性』を示す赤色の2本線を見た瞬間は、ショックで涙が止まりませんでした」
Q.共同生活をしている中、感染症になったことに対して、どのような思いでしたか。
車イスにゃにゃさん「車イスの私は、ヘルパーさんの存在なしでは生活を送ることが難しいです。そのため、『同じ空間で介助してもらうことでヘルパーさんにうつしてしまうのではないか』という心配と申し訳なさが常にありました。
それでも快く訪問していただき、夜通し看病してくださったり、暑い夏の真っ昼間に病院まで電動車イスを押して連れて行ってくださったりしたヘルパーさんたちの存在はとても心強く、大変感謝しています」
Q.病院で「気管切開の可能性がある」と告げられたときは、どのような心境でしたか。
車イスにゃにゃさん「今まで同様のことを言われたことはありませんでした。気管切開をすることで声が出せなくなる自分を想像して、『この先の人生どうなるのだろう…?』という、生きることへの恐怖を感じました。
そして大切な人の顔が浮かんで、『気管切開をしている私の姿を見たら、悲しませちゃうのでは…?』と心配になりました」
Q.漫画「コロナで緊急入院して、そして…」にどのようなコメントが寄せられましたか。
車イスにゃにゃさん「『わが家も家族で感染しました』『つい先日、私もコロナにかかりました!』といった、新型コロナウイルスに感染した経験を持つ人たちから多くのエピソードを教えていただきました。その際、新型コロナの感染を経験した人の多さにも驚きました。
また、『こんなつらい実体験を、面白く漫画にできるなんて天才すぎ』『つらい体験だったでしょうに、笑いに変えるその“芸人魂”に恐れ入りました!』といったコメントも寄せていただいて、『描いて良かった!』と大変励みになりました」
(オトナンサー編集部)
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