月川翔監督、浜辺美波の魅力語る「こんな一面も出せるのかと…」 映画「センセイ君主」
映画「君の膵臓をたべたい」「となりの怪物くん」などを手がけ、8月1日に最新作「センセイ君主」が公開される月川翔監督に単独インタビュー。浜辺さんのコメディエンヌぶりなどを聞きました。

映画「君の膵臓をたべたい」「となりの怪物くん」などを手がけ、8月1日からは最新作「センセイ君主」が公開される月川翔監督。同作は、告白7連敗中の佐丸あゆは(浜辺美波さん)が、クラス担任の代理でやって来た数学教師・弘光由貴(竹内涼真さん)に恋して「絶対先生を落としてみせます」と宣言、猛烈にアタックを始める、幸田もも子さんの人気コミックの実写化です。
オトナンサー編集部では、月川監督に単独インタビューを実施。浜辺さんのコメディエンヌぶりや、リフレッシュ方法などを聞きました。
生々しさではない面白さを追求
Q.原作のどこに引かれましたか。
月川監督(以下敬称略)「おなかを抱えて笑えて、とにかく楽しいところ。それでいて、一瞬ドキッとするような鋭いことを、おバカな子が言うところが面白かったです。動いているこの人たちを見てみたかったので、映画化したいと思いました」
Q.実写化にあたり、原作の大事にしたところは。
月川「先生と女子高生という関係は、背徳感のあるものになりそうですが、応援してもらえる二人になってもらいたいと思い、生々しさではない面白さを追求しました。
ヒロインはひたすらアプローチしていく、愚かでまっすぐなところがかわいらしく見えるように。竹内涼真くん演じる弘光先生も、あくまでいなすというか。突き進むヒロインといなす先生という関係で笑いが生まれるといいなと思いました」
Q.「君の膵臓を~」の浜辺さんと同一人物とは思えないコメディエンヌぶりでした。
月川「全然違う人になりました(笑)僕も少し不安でしたが、(浜辺さんとの)本読みの段階で弾けていたのですぐに安心できました。リハーサルから本番にかけて面白さがどんどん加わり、アドリブもかなり入れてくれて、カットをかけるまで面白いことをしてくれました」
Q.浜辺さんの魅力を教えてください。
月川「底知れない感じがします。『君の膵臓をたべたい』ではイノセントなところが魅力だと思いました。今回は、こんな一面も出せるのかと驚きました。どこまで出てくるのだろうと。生々しくないのもいいし、物語の中でも感情が入りやすいのも魅力です」
Q.竹内涼真さんの印象はいかがでしたか。
月川「彼は弘光先生をキャラものにしたくないと言いました。僕もそれが正解だと思っていました。あくまで人間味あるキャラで、抑制されたお芝居をしてくれました。
まじめすぎて、コミュニケーションが少し苦手なのではないかという感じで、キャラクターでお客さんを喜ばせるというよりも、ヒロインとの関係性でおかしみを生むという選択をしてくれたので、相当救われました」
Q.現場の雰囲気はいかがでしたか。
月川「ずっと笑っていました。毎日、今日はどんなものを見せてくれるのだろうと思って現場に入っていました。キャストも、無理やり笑わせようとしているのではなく、自然に笑わせようとしていました」
Q.今作も含めて、青春ものを多く撮られています。挑戦したいジャンルはありますか。
月川「アクション映画ですね」
Q.リフレッシュはどんなことをされていますか。
月川「休みはとにかく娘と遊んでいます。それが一番の気分転換になります。1歳なのでずっと目が離せないですね」
Q.オン・オフの切り替えはどんなことをされていますか。
月川「なるべく家に仕事を持ち帰らない、ということかな。家にも仕事のスペースはあるのですが、よほどのことがない限り使わないようにしています」
Q.映画を楽しみにしている方にひと言お願いします。
月川「笑って泣けてキュンとする、娯楽要素が詰まった映画です。間違いなくハッピーな気持ちになってもらえる映画なので、気楽に見に来てください」
映画「センセイ君主」は8月1日から全国公開。
(エンタメチーム)
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