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雪印メグミルク「乳酸菌ヘルベヨーグルト」が話題 “花粉症”にどんな作用が期待できる? 開発経緯を聞く

花粉症の人が「乳酸菌ヘルベヨーグルト」を飲み続けた場合、体にどのように作用する可能性があるのでしょうか。雪印メグミルクに聞きました。

「乳酸菌ヘルベヨーグルト」とは?(雪印メグミルク提供)
「乳酸菌ヘルベヨーグルト」とは?(雪印メグミルク提供)

 スギ花粉が飛散している影響で、花粉症に悩まされている人は多いと思います。そんな中、雪印メグミルク(東京都新宿区)が販売するヨーグルト飲料「乳酸菌ヘルベヨーグルト」がSNS上で注目を集めています。同商品は、「花粉やハウスダストなどによる目や鼻の不快感を緩和する」などとうたっており、SNS上では「おすすめ」「飲んでみようと思う」などの声が上がっています。

 そもそも、乳酸菌ヘルベは、他の乳酸菌と何が違うのでしょうか。花粉症の人が乳酸菌ヘルベヨーグルトを飲み続けた場合、体にどのように作用する可能性があるのでしょうか。商品の開発経緯や販売状況などについて、同社市乳事業部の担当者に聞きました。

3000株の乳酸菌から発見

Q.「乳酸菌ヘルベ」はどのような菌なのでしょうか。他の乳酸菌とは何が違うのでしょうか。

担当者「当社は約3000株の乳酸菌を保有しています。『乳酸菌ヘルベ』は、これらの乳酸菌の中から発見した、雪印メグミルク独自の乳酸菌です。免疫細胞を用いた試験により、当社が保有する乳酸菌の中でも過剰な免疫反応(アレルギー反応)を抑制する能力が特に高い菌株であることが確認されました。

その後、ヨーグルトで初めて花粉やハウスダストなどによる目や鼻の不快感を緩和する機能として消費者庁に『機能性表示食品』の届け出を行い、認められました」

Q.では、「乳酸菌ヘルベヨーグルト」を開発した理由について、教えてください。カップ入りタイプではなく、ドリンクタイプにしたのはなぜなのでしょうか。

担当者「現在、日本人のおよそ2人に1人が『アレルギー性鼻炎』を発症しているといわれています。また、子どものアレルギー性鼻炎の患者も大きく増加しており、アレルギー性鼻炎は性別や年代にかかわらず、社会問題化していると言えます。

雪印メグミルクは食品メーカーとして、この社会問題に対して何ができるのかを検討し続けてきました。そこで、乳酸菌ヘルベの能力を生かし、毎日おいしくヨーグルトを飲みながら、目や鼻のアレルギー対策の習慣を身に付けていただきたいと考え、乳酸菌ヘルベヨーグルトを2020年1月に発売しました。

ドリンクタイプを採用したのは、手軽に、継続的に摂取できることのほか、ヨーグルト市場の状況などを総合的に判断したのが理由です」

Q.商品パッケージには、「花粉やハウスダストなどによる目や鼻の不快感を緩和する」などと書かれています。例えば、花粉症の人が「乳酸菌ヘルベヨーグルト」を毎日飲み続けた場合、体にどのように作用する可能性があるのでしょうか。

担当者「当社の臨床実験では、花粉やハウスダストなどによる目や鼻に不快感がある健常者のほか、未成年の人や妊産婦、授乳婦を除く軽症者が乳酸菌ヘルベを摂取すると、目や鼻の総合的不快感、鼻のかゆみ、くしゃみ回数、鼻詰まりなどの各種指標がプラセボ(対照)と比べて有意に低下(緩和)したことが確認されております。

個人差があるとは思いますが、目や鼻のアレルギー対策に役立つ商品だと認識しております」

Q.「乳酸菌ヘルベヨーグルト」は1日何本まで飲んでもよいのでしょうか。

担当者「あくまで食品なので、1日の摂取本数に関する制限は特にありません。ただし、1日に多く飲んだからといって、さらに機能が高まるものではありません。そのため、1日1本を目安にお召し上がりください」

Q.「乳酸菌ヘルベヨーグルト」の販売状況について、教えてください。発売以降、売れ行きは好調なのでしょうか。

担当者「おかげさまで2020年の発売以降、目や鼻の不快感に悩むお客さまを中心に、支持されています。毎年、スギ花粉の飛散量が多い時期に需要が大きく伸び、商品の取り扱い店舗が増加します」

(オトナンサー編集部)

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