ヘアカラーした当日に「シャンプー」してもいいの? “ホームケアの正解”を美容師に聞いてみた
日常的に楽しんでいる人も多い「ヘアカラー」。「ヘアカラーした日のシャンプーは?」「カラーを長持ちさせるには?」といった疑問を、美容師に聞いてみました。
自宅でセルフカラーをしたり、美容院で施術してもらったりと、日常的に「ヘアカラー」を楽しんでいる人は多いと思います。そんなヘアカラーについて、「ヘアカラーして帰ったその日にシャンプーしていいの?」「どうすればカラーが長持ちする?」と疑問を持ったことはありませんか。美容師の原木佳祐さんに、ヘアカラーにまつわるさまざまな疑問について聞きました。
24時間程度はシャンプーを控える
Q.まず、自宅でセルフカラーをするときの注意点を教えてください。
原木さん「市販品は色を染める作用が強いため、ものによってはかぶれや刺激を感じることがあります。この場合、何か特定の成分に反応している可能性があるので、成分表を見ながら商品を選べるとよいのですが、詳しくない人にとってはなかなか難しいですよね。そのため、初めて使用する製品はいきなり髪に塗布するのではなく、どこか目立たない場所でパッチテストをしておくと安心です」
Q.では、美容院でカラーをしてもらうときはどうでしょうか。
原木さん「具体的に『こういう色がいい!』という明確な希望がある場合は、画像や動画など、染めたい色が分かるものを用意していただくとよりスムーズです。SNSなどで『アッシュ◯◯』とか『◯◯ベージュ』などと紹介されることがありますが、お店ごとに独自の呼び方もありますし、メーカーによって全く違う色味を指す場合もあるので、口頭だけで伝えてしまうと満足のいかない仕上がりになってしまうかもしれません。
あとは、初めて行く美容院では、これまでどのようなカラーやパーマなどの施術を行ってきたのかを、担当の美容師に伝えられるといいですね。現在の髪の状態に加えて、ブリーチの有無や黒染めの有無などで、できるカラーとできないカラーの判断がつきやすくなります。ロングヘアの人は、毛先の方になると数年前のカラーリングが影響することも考えられるので、ある程度さかのぼって教えてもらえると、美容師側としてはありがたいです」
Q.ヘアカラーをした後のホームケアで、どんなことに気を付けるとよいですか。
原木さん「家に帰ってから最も注意したいのは、シャンプーです。シャンプーの洗浄作用はカラーリングの成分にも影響するため、染めてから24時間程度はシャンプーを控えるようにしましょう。それまでは軽くお湯で洗い流す程度にすると、色落ちが最小限にとどめられます。また、カラーの成分は紫外線や、水にぬれることにも弱いため、海やプールなどのレジャーもできれば控えたいところです。
逆に、入念にしていただきたいのがトリートメントやコンディショナーでの『保湿』です。保湿をせず、ダメージが蓄積した髪の毛は、表面のキューティクルが開いてしまい、カラーの成分が流れやすい状態です。これでは色がきれいに定着しなくなってしまいます。お肌と同じで、髪の毛もしっかり保湿をするときれいなコンディションを保ってくれますよ」
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「テレビやSNSで見たあのヘアカラーにしてみたい!」と憧れる人もきっと多いと思います。ただ、間違ったケア方法を行うと、せっかく入れてもらったカラーがすぐに落ちてしまうこともあるので、家に帰ってからのお手入れにも注意しましょう。
(オトナンサー編集部)
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