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「部屋」を華やかにしたい! どうする? コツを色彩のプロに聞いてみた

部屋を華やかな雰囲気にしたいときや落ち着いた雰囲気にしたいときは、どうすればよいのでしょうか。専門家に聞きました。

部屋の雰囲気をおしゃれにするコツは?
部屋の雰囲気をおしゃれにするコツは?

 10月になり、部屋の模様替えを考えている人は多いと思います。部屋を華やかな雰囲気にしたいときや落ち着いた雰囲気にしたいときは、どのような色を取り入れるとよいのでしょうか。お勧めの色について、色彩検定1級などの資格を持つ、山田優子さんに聞きました。

「サブカラー」「アクセントカラー」に注目

Q.リビングを華やかにしたいときにお勧めの方法について、教えてください。

山田さん「インテリアにおけるカラーの配分は、床や壁、天井などにおける『ベーシックカラー』が7割程度、家具やラグなどを占める『サブカラー』が2割程度、残りが『アクセントカラー』に分けられます。

華やかな印象を持たせたい場合は、この『アクセントカラー』や『サブカラー』の部分に注目すると良いですね。華やかな色の物を多く並べると、ゴチャゴチャした印象を与えてしまうため、もともと目立つ印象のビビットなカラーは『差し色』として取り入れるのがお勧めです。

華やかで暖かみのある印象にしたい場合は、赤や黄色、オレンジなどの暖色系の色を選んでみましょう」

Q.では、寝室でリラックスしたいときにお勧めの色はありますか。

山田さん「色彩心理の分野において、リラックス効果がある色は『青』だとよくいわれています。青は副交感神経を優位にさせるため、リラックスしたい空間である寝室との相性が良いです。

あるホテルの予約サイトが実際に検証したところ、青を基調とした部屋で就寝した人は、他の色を基調とした部屋で就寝した人よりもよく眠れたという結果が出ています」

Q.玄関やトイレといった狭いスペースの雰囲気を変えたい場合は、どうすればよいのでしょうか。

山田さん「狭いスペースの場合も、意識することは同じです。少しでも華やかにしようと、さまざまな色の物を並べてしまうと雑多な印象になるため、スッキリと見せるには空間全体のバランスを意識することが重要です。

たくさんの物を置けない部屋の場合、印象を変えるのが難しいと思ってしまいがちですが、そうした場所では小物をアクセントに考えてみましょう。掛け軸や絵、ポスターなどを壁に掛けるのも良いですし、トイレでは、マットやタオルの色を変えてみると、イメージが大きく変わると思いますよ」

 雑誌などで紹介されているようなおしゃれな部屋にしたいと思い、いろいろな物を取り入れてみたものの、うまくいかないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんなときは、部屋全体のバランスを考えて色を選んでみると、スッキリとしたおしゃれな空間になるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。

(オトナンサー編集部)

【画像で丸わかり!】印象がこんなに違う! 「青」を取り入れた部屋と「暖色」を取り入れた部屋を見比べてみた

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山田優子(やまだ・ゆうこ)

色彩検定保有者

カラー・メイクの現役講師。プロを目指す学生、講師養成講座など、プロを育てる講師として20年の経歴を持つ。長い講師歴の中で、さまざまな診断法やスケールを扱い、各分野における適切なスケールの必要性を感じ、ファッションやメイク、顔タイプを検証。美容の現場ではカラーリスト、メイクアップアーティスト、アイリスト、ヘッドスパニストとして幅広い接客を経験。現在は東京モード学園カラー、あずさ第一高等学校 ヘアメイク学科の講師として活躍中。
その他保有資格は美容師免許・AFT色彩能力検定1級・JMA日本メイクアップ技術検定1級/1級認定。

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