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起床時にイライラ→高血圧リスクUP どうやって改善する? 原因&対処法を臨床心理士が解説

寝起きが悪い状態を放置するリスクは?

Q.起床時に機嫌が悪い状態を放置した場合のリスクについて、教えてください。

町田さん「起床時に機嫌が悪いというのは、先述のように体内時計が狂ってしまっている状態です。体内時計は『眠る』『起きる』だけでなく、血圧や体温、自律神経の調節など、体のさまざまなリズムに影響を与えています。

そのため、この状態を放置すると精神的な影響だけでなく、日中に頭痛やめまい、耳鳴りが生じる可能性があるほか、『おなかを下す』『倦怠(けんたい)感』『風邪をひきやすくなる』といった症状に陥りやすくなります。肥満や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病のリスクも高めます。

また、ストレスへの抵抗が弱まり、『日中にイライラしやすくなる』『集中力が続かない』『人と接することや物事に取り組むのがおっくうになり、周囲から孤立したり、慢性的に意欲が低下したりする』などのデメリットが考えられます。まさに悪循環が悪循環を呼ぶことになるのです。

体内時計の乱れは、短期間で整えることはできません。たとえやる気になって、1~2日ほど、夜の長時間のスマホの使用を控えても睡眠への効果を感じられないため、その後、スマホの長時間使用を再開し、悪循環となるケースも多く聞かれます。

処方薬の中には効果が強い薬もあるため、例えば、睡眠薬への依存が心配で、医療機関を受診しない人は多いです。ただ、睡眠に関する問題は1人で解決するのが難しいほか、原因が本人の意思の問題だけではないケースもあります。

そのため、睡眠に関する問題は1人で抱え込まず、必ず医療機関に相談してください。薬での治療だけでなく、専門の臨床心理士による不眠症に対する心理療法『認知行動療法(CBT-I)』も、国内外の多数の研究において効果が認められています」

(オトナンサー編集部)

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町田奈穂(まちだ・なほ)

臨床心理士、公認心理師

同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として大阪カウンセリングセンターBellflowerを新規事業とし、支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。大阪カウンセリングセンターBellflower(https://counseling-bellflower.com/)。

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