オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

ペットの「シャンプー」月に何回? そもそも必要なの? 動物ケアスタッフに聞いてみた

ペットの体、洗っていますか? シャンプーの種類もさまざまで、洗ってあげればいい香りになります。しかしそもそも、ペットに「シャンプー」は必要なのでしょうか。素朴な疑問を動物ケアスタッフに聞いてみました。

ペットのシャンプーの頻度って?
ペットのシャンプーの頻度って?

 昨今は、ペット用のシャンプーにもさまざまな種類があります。シャンプーで洗ってあげれば、犬や猫の体もいい香りになりますよね。一方で、ペットのシャンプーは月に何回行うべきなのか、そもそもペットにシャンプーは必要なのか……そんな疑問を抱いたことはありませんか。ペットのシャンプーにまつわる素朴な疑問について、動物ケアスタッフの石川美代子さんに聞いてみました。

「頻繁に洗い過ぎ」はNG

Q.犬・猫を自宅でシャンプーさせるときの注意点はありますか。

石川さん「犬や猫は人間よりもずっと皮膚が薄いので、人間と同じ製品、同じ温度でシャンプーをしようとすると大きな負担になってしまいます。そのため、シャンプーは必ずペット用の製品を使用し、シャワーの温度も35~38度程度で、人間がぬるいと感じる程度の温度が好ましいです。また、1回のシャンプーの時間は10~15分程度で切り上げてあげましょう」

Q.ペットのシャンプーの頻度は、どのくらいが望ましいですか。そもそも、シャンプーは「必要」なのでしょうか。

石川さん「頻度に関しては外飼いか内飼いか、または毛の長さといったそれぞれの品種特性によって違いがあるため、一概にこのくらいとはいえないのですが、どの種類にも共通していえることは『頻繁に洗い過ぎるのはよくない』ということです。

犬の場合は月1~2回程度、猫は特に汚れが気にならなければ洗う必要はありませんが、半年に1回程度が目安です。また、夏場など暑い時期には少し回数を増やしてもいいかもしれません。

『最近シャンプーしたけど汚れが気になるな』という場合は、ドライシャンプーや蒸しタオルで拭き取ってあげるだけでも大丈夫です。ペットの体調や肌の状態と相談しながら、どの方法がよさそうなのか判断しましょう」

Q.ウサギやハムスターといった小動物も、シャンプーした方がよいのでしょうか。

石川さん「ウサギやハムスターは水浴びをする習慣がありません。そのため、無理にシャンプーをしてしまうと、むしろストレスがかかってしまいます。

例えばハムスターの場合、汚れを落とすのは水浴びではなく『砂浴び』です。市販品で砂浴び用のドライサンドが売られているので、容器と一緒にケージに入れるといいですね。また、ウサギの場合も専用のドライシャンプーなどが販売されていますし、軽い汚れであればブラッシングだけでも問題ないと思います」

 人間は「お風呂に入る」ことが習慣になっていますが、ペットの場合はそれぞれに合ったタイミングを把握する必要があります。全身が汚れているようでなければ、丁寧にブラッシングをしたり、部分的にドライシャンプーや蒸しタオルで拭いたりするだけでも大丈夫な場合もあるようです。ペットにとってストレスのないようにシャンプーをすることを心がけましょう。

(オトナンサー編集部)

【要注意】意外すぎる「皮」も絶対ダメ! 犬猫が食べたら“危険”なもの11例

画像ギャラリー

石川美代子(いしかわ・みよこ)

動物ケアスタッフ

動物ケアスタッフ

 動物医療技術師、ドッググルーミングスペシャリスト(トリマー)、犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ。
 ヤマザキ学園大学卒(現:ヤマザキ動物看護大学)卒業後は動物病院の看護スタッフとして、入院動物のお世話や診察・手術のサポート、受付や飼い主様への対応、ペット保険関連業務等に従事。
 現在は愛犬のミニチュアダックスフンドと暮らしながら、様々な媒体でライターとして活動。主にペット関連記事の執筆・監修や、ペット用品の監修を行っている。

コメント