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チョコ、タマネギ…犬・猫が食べると“危険な食べ物”は? 対処法など動物ケアスタッフに聞く

人間が日頃よく口にする物の中で、犬・猫が食べてはいけない食べ物がいくつかあります。食べさせていけない食べ物や、もし食べてしまった時の対処法などを動物ケアスタッフに聞きました。

 人間が食べられる物で、犬・猫といったペットが食べてはいけない食べ物があると聞いたことはありませんか? そこで、動物ケアスタッフの石川美代子さんに犬・猫が食べると危険な食べ物を聞きました。

重篤な症状を引き起こす食べもが10種類も!

意外と身近な食べ物に危険が潜んでいる
意外と身近な食べ物に危険が潜んでいる

Q.人間は大丈夫でも、犬や猫が食べると危険な食べ物はありますか?

石川さん「人間が普段、何気なく食べている物でもペットに与えると危険な食べ物は、実は多くあります。食べると重篤な症状を引き起こすものも、10種類ほど挙げられます。

犬猫どちらも共通している食べ物でいうと、例えばチョコレートやタマネギ、ブドウ、アルコール類、カフェインが含まれている物などが考えられます。どれも家庭には日常的にあるものですよね。

また、猫だけが危険なもので言うと、『プロピレングリコール』という添加物の一種が含まれます。これはギョーザの皮や餅、そばなどに含まれているものなのですが、肝臓の働きの違いによって猫にとっては毒性のあるものとなってしまい、貧血など体調不良に見舞われることがあるので、注意が必要です」

Q.市販のペットフード以外の、肉や魚などの動物系の食べ物は大丈夫なのでしょうか。

石川さん「基本的には大丈夫なのですが、ヒキガエルやトカゲなど爬虫類の生き物は避けましょう。毒性がある種類も多いですし、何より野生の動物は寄生虫が付着しています。衛生面の観点においても安易に食べさせないようにしたほうが良いです。ペット用として売られている商品や、市販の鶏肉、魚を与えることは問題ないかと思います」

Q.万が一、与えてはいけないものを食べてしまったらどのように対処したらいいのでしょうか。

石川さん「まずは、ご自身が気づいた段階で早めにかかりつけの動物病院に連れていくのが大事です。目に見えるほど体調の変化がわかるころにはすでに症状が進行している可能性もありますし、食べた直後ではなく時間差で症状が現れることもあります。連れていくべきか迷った際は、まずは獣医と相談しながら受診をするかどうか決めましょう。

また、原因の食べ物を取り除けば良いと思って無理やり吐かせるのもやめましょう。人間とは体のつくりが大きく異なりますし、知識がないまま進めると余計に体調を悪化させてしまうこともあります」

まとめ

 石川さんによると、動物の中では、人間だけが無害でおいしく食べられるという食べ物が意外と多いということです。人間にとっておいしいチョコレートやタマネギも、犬猫にとっては死に至るような恐ろしい食べ物だということがわかりました。ペットが健康で長生きしてくれるように、食べ物にも気を配っていくことが大切ですね。

(オトナンサー編集部)

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石川美代子(いしかわ・みよこ)

動物ケアスタッフ

動物ケアスタッフ

 動物医療技術師、ドッググルーミングスペシャリスト(トリマー)、犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ。
 ヤマザキ学園大学卒(現:ヤマザキ動物看護大学)卒業後は動物病院の看護スタッフとして、入院動物のお世話や診察・手術のサポート、受付や飼い主様への対応、ペット保険関連業務等に従事。
 現在は愛犬のミニチュアダックスフンドと暮らしながら、様々な媒体でライターとして活動。主にペット関連記事の執筆・監修や、ペット用品の監修を行っている。

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