“蚊”を一気に撃退! 「線香」「液体」「電池式」「プッシュ式」の違いは? 効果的な使い方は? メリット&デメリットをアース製薬に聞く
「蚊取り線香」「液体蚊取り」「電池式蚊取り」「プッシュ式蚊取り」は、何が違うのでしょうか。それぞれのメリット、デメリットをアース製薬に聞きました。
蚊の駆除用品として、「蚊取り線香」のほかに、専用の器具で使用する「液体蚊取り」や「電池式蚊取り」、ボタンを1回押して薬剤を噴射する「プッシュ式蚊取り」などがあります。このようにさまざまな種類があるため、店舗でどの商品を選べばよいのか迷ったことはないでしょうか。これらの商品はそれぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。
各商品のメリット、デメリットについて、アース製薬(東京都千代田区)の担当者に聞きました。
「液体蚊取り」は窓が開いた部屋でも蚊の侵入を防ぐ
Q.「蚊取り線香」「液体蚊取り」「電池式蚊取り」「プッシュ式蚊取り」のメリット、デメリットについて、教えてください。
担当者「この夏、蚊に悩まされない快適な生活をお送りいただくために、当社は、さまざまなアイテムを準備しています。各商品のメリット、デメリットは次の通りです」
■蚊取り線香
蚊取り線香は、蚊の駆除剤として、1960年代まで国内でよく使われていました。線香の燃焼基材に練りこんだ有効成分を火の熱によって空気中に放出させるシステムで、室内でも屋外でも、使い始めから使い終わりまで効果が持続するため、蚊を寄せ付けない空間をつくります。
使用するたびに火をつけなければならないほか、燃焼時間が短く、煙によるヤニが発生するのが蚊取り線香のデメリットです。
当社は、1963年に火を使わずに蚊を駆除できる「蚊とりマット」を発売し、人気を博しましたが、毎日取り替える手間がありました。そこで手間をかけずに使用でき、長時間効果を発揮できる新たな蚊の駆除剤を開発しようと、当社では1979年に開発プロジェクトが立ち上がりました。
試行錯誤の末、薬液をヒーターで温め、揮散させる仕組みを考案し、1984年にコンセントに差し込んで使用するコードタイプの液体蚊取りを発売しました。
■液体蚊取り
液体蚊取りには、コードタイプやコードレスタイプ、USB電源式などがありますが、ここでは、一般的なコードタイプについて、解説します。
液体蚊取りの場合、スイッチを入れている間、熱で薬剤の有効成分が拡散し続けているため、常に部屋の隅々まで薬剤が届き、効き目が長く持続します。このため室内の蚊を駆除するだけでなく、窓を開けた状態でも、屋外からの蚊の侵入を防ぐこともできます。
薬剤は低刺激のため、小さなお子さまやペットがいる家庭でも安心してお使いいただけます。薬剤のにおいが残ったり、べたついたりすることもありません。デメリットは、コンセントがある部屋でしか使用できないことです。コンセントのない部屋で使用する場合はUSB電源式をお使いください。
■電池式蚊取り
火を使わずコンセントも不要なので、持ち運びが可能で置き場所も選びません。アウトドアの際にテントで使用するのもお勧めです。デメリットは電池交換が必要なことです。
■プッシュ式蚊取り
ボタンをワンプッシュすることで薬剤が部屋中に素早く広がります(使用環境によって異なる場合あり)。噴射された薬剤は空間に浮遊し、飛んでいる蚊に作用するため、長時間、蚊を駆除し続けるのが特徴です。また、天井や壁、床に付着した薬剤は再浮遊するため、部屋の隅にいる蚊も駆除します。旅行などの際に飛行機に持ち込めないことがデメリットです。
Q.「蚊取り線香」「液体蚊取り」「電池式蚊取り」「プッシュ式蚊取り」は、それぞれどのような場面で使用するとよいのでしょうか。
担当者「各商品は、それぞれ次のように使用するのがお勧めです」
■蚊取り線香
コンセントがない場所でも使用できるため、キャンプやバーベキューなど、アウトドアのときに便利です。ただし、屋外で使用する際は、屋外での蚊の忌避効果がある商品を選ぶのがお勧めです。
■液体蚊取り
先述のように、コードタイプ、コードレスタイプ、USB電源式などがあり、さまざまな場面で使用できます。当社では、10~24畳までの広いリビングで使える商品もそろえています。ドアや窓の開け閉めが多い場所やリビングルームなどでの使用に向いています。
■電池式蚊取り
玄関やベランダなど、コンセントがない場所での使用に向いています。アウトドアにもお勧めです。
■プッシュ式蚊取り
ドアなどの開閉が少ない寝室や子ども部屋などに向いています。使い始めは、窓やドアを閉めてご使用ください。
このほか、担当者は、必ずパッケージなどに書かれている使用方法、使用上の注意をよく確認した上で、商品を正しく使うよう呼び掛けています。
(オトナンサー編集部)
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