「酒強いの?」は悪い大人があなたを潰しにかかる言葉、「はい」はダメ 漫画の教え話題に
お酒を飲ませようとする上司をかわすための対処法を描いた漫画が話題に。作者に制作の意図を聞きました。
上司とお酒を飲む時の対処法を描いた漫画がSNS上で話題となっています。「新社会人の教科書に載せたい処世術」「もっと早く知りたかった」「学ばせていただきました」といった声が上がっていますが、作者はどのような思いで作品を描いたのでしょうか。取材してみました。
知人からの話をベースに
漫画は女性の「私」が20歳ごろ、年上の男性と2人でお酒を飲んでいるシーンが描かれています。男性が「『酒強いの?』て聞かれても『はい』て答えちゃダメだよ」と説き、「私」がその理由を尋ねると、男性は「『え、強いの!? じゃーいけるよね!』てめちゃくちゃ飲ませて潰しにかかる悪い大人がいるから」と回答。「私」が「じゃあなんて答えればいいんですか?」と聞くと「嗜(たしな)む程度です」という答えが返ってきます。「私」は「めちゃくちゃ使いました」としみじみ。
さらに「私」が「で、でも…結構飲んでて…」「『え~でもホントは強いんじゃないの~?』て言われたらなんて返せばいいんですか??」と尋ねると、男性は「『今日は調子がいいみたいです』って言う」と答え、「あ、この人も悪い大人だ、と思った」という、「私」の回想で終わります。
この漫画を描いたのは、久保田美冬さん(ペンネーム)。少年漫画のアシスタント業務の傍ら、同人誌などで漫画を描いています。
「年上の友人から聞いた話をもとに完成させました。4月は上司と酒を飲みに行く機会が増えるのではないかと、ふと考えたためです。以前勤めていた職場でその話を同僚や顧客にしたところ、反応が良かったことも後押ししました」(久保田さん)
漫画は、4月16日にわずか1時間で描き上げ、その日のうちにツイッターに投稿したとのことです。
久保田さんが初めて漫画を描いたのは2015年。勤めていた職場を辞めて休養していた際、絵の面白さに気付いたのがきっかけでした。その後、趣味で漫画を描くようになり、ネット上で作品を発表するようになりました。
2017年10月に同人誌で漫画を描き始め、その翌月から少年漫画家のアシスタントに就任。子どもの頃から絵を描くのは好きでしたが、高校時代から疎遠になり、社会人になって勤務した職場も漫画とは無関係の業種でした。
「SNS上での反響が大きく、びっくりしています。時期的にタイミングが良かったのかもしれませんね」
(報道チーム)
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