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面白いと思った作品がネットで酷評…だけど、自分を否定しちゃいけない 4コマ作者に聞く

アニメなどを鑑賞する際、自分の感性に正直であることの大切さを表現した4コマ漫画が話題に。どんな作者が、どんな思いで制作したのでしょうか。

「感性アイディンティティ」の1カット=洋介犬さん(@yohsuken)提供
「感性アイディンティティ」の1カット=洋介犬さん(@yohsuken)提供

 アニメや映画を鑑賞する際に、自分の感性に正直であることの大切さを表現した4コマ漫画がSNS上で共感を呼んでいます。漫画を見た人からは「個人的な好き嫌いと客観的な良し悪しは別物」「他人の嫌いより自分の好きを大事にしたい」「自分の好きは第三者に理解されない」といった声が上がっています。オトナンサー編集部では、作者で代表作に「外れたみんなの頭のネジ」(泰文堂)がある漫画家の洋介犬さんに取材しました。

世間の評価を鵜呑みにするのは損

 洋介犬さんが4月9日、自身のツイッターに投稿した作品「感性アイディンティティ」は、男性が「今日観た映画面白かった」「ネットでは酷評。友達も面白くないと言っている」とした上で「自分の正直な『面白かった』は安易に否定しちゃいけない」と言い聞かせる内容です。

 また、同日に投稿した「鑑傷-カンショウ-」は、別の男性が「オレはアニメを見ながら、アラ探ししてどうディスるかばかり考えていた」「戻れるかな 何も考えず『面白い』って感じていた頃に」と語ります。

 人の評価を基準に作品の良し悪しを判断してしまった経験は誰にでもあるはずですが、2作品は自分の感性に正直であることの大切さを訴えかけます。洋介犬さんのこれまでのキャリアやこの2作品を描いた経緯はどのようなものでしょうか。

Q.いつ頃から漫画家を目指したのでしょうか。

洋介犬さん「漫画家は幼少時より目指しており、18歳でデビューしました。青年向けの4コマ漫画の雑誌に作品が掲載されました。デビュー当初は4コマコメディーをメインとしていましたが、昔から怪談が好きだったこともあってホラーに転向し今に至ります」

Q.好きな漫画家、あるいは尊敬する漫画家はいますか。

洋介犬さん「影響を受けた作家さんは枚挙にいとまがなく、すぐに誰とは言えません」

Q.SNSを使って作品を発表したのはいつ頃からですか。

洋介犬さん「ツイッターに初めて参加したのは2009年です。普通の商業漫画では描かないことや実験的な作品をアップしてみたのがきっかけです。ちなみに、ネット上では1998年から作品を発表しています」

Q.4コマ風刺漫画を描き始めたのはいつ頃でしょうか。社会風刺的な作品を描く上で心がけていることはありますか。

洋介犬さん「風刺系の漫画に取り組み始めたのは2013年頃からですね。個人が抱えているであろうストレスや悩みを解消するという方向性を維持し、決して“教祖的”に説法するようなニュアンスにならないように意識しています」

Q.「感性アイディンティティ」「鑑傷-カンショウ-」を描いた経緯を教えてください。

洋介犬さん「自分が面白いと感じた作品が世間で酷評されていることを知り、『やはり面白くなかったんだ』と考え直してしまうのはもったいないし、損失なのではないかという思いがあったためです。2作品を描いた時期はそれぞれ別になります」

Q.読者からの反響はいかがですか。

洋介犬さん「発表時から多くのレスポンスを頂いています。誰かの救いになったのならば幸いです」

(報道チーム)

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洋介犬(ようすけん)

ホラー漫画家

サイコホラーから心霊、UFOまで幅広く執筆。多くの雑誌やウェブ媒体で連載を持ちながら風刺系エッセンスの漫画も手掛ける。代表作は「外れたみんなの頭のネジ」(https://ganma.jp/hazuneji)「インガ様応報す」(http://kodansha-cc.co.jp/series/ingasama)など。ホラー漫画ブログ「イヌギキ」(http://yohsuken.seesaa.net/)は通算4000万PVを達成。