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山田杏奈、映画初主演で「これまでとは違う自分を見てほしい」 4・7公開「ミスミソウ」

4月7日公開の映画「ミスミソウ」。主人公の野咲春花が、イジメっ子たちに復讐していくサスペンス映画です。春花を演じる若手女優の山田杏奈さんに、役作りや目指す女優像について聞きました。

山田杏奈さん
山田杏奈さん

 4月7日公開の映画「ミスミソウ」で主演に抜てきされた山田杏奈さん。2018年に活躍が期待される注目の若手女優の一人です。同作は山田さん演じる、東京から田舎に転校して来た主人公・野咲春花が、部外者として壮絶なイジメを受け、ついには家に火を付けられ両親が命を落としてしまいます。火事の真相を知った春花がイジメっ子たちに復讐していく…というサスペンス映画です。オトナンサー編集部では、山田さんにインタビュー取材を実施。原作を読んだ感想や役作り、今後目指す女優像などについて聞きました。

「あの漫画を実写にするの?」と驚き

Q.原作を読まれたとのことですが、野咲春花役が決まった時の率直な感想を教えてください。

山田さん「『ミスミソウ』は元々、原作を読んでいたのでオーディション参加が決まった時に『あの漫画を実写にするの?!』と驚きました。内容を知っているだけに撮影は大変だろうなあと思いましたが、絶対にやりたいと思い、オーディションに挑んだのを覚えています。しばらくして、マネージャーさんからオーディションに受かったと聞きうれしかったです。主演のプレッシャーは大きいですが楽しみでもありました」

Q.野咲春花をどのように捉えて演じられましたか。

山田さん「田舎の閉鎖空間で春花を中心に人を傷つける事件が起きます。誰かを好きとか嫌いとか、感情の中心にいるキャラクターなので、そういう魅力をまず第一に出さないといけないと思いました。家族を殺されてからは、人を殺すという手段を取るけれど、さまざまなきっかけがあってそうなっていくので、人を傷つけることにとらわれず、心がどういう動きなのかや、どうしてこういうことになるのかなどを考えて演じました」

Q.山田さんと春花の似ているところはありますか。

山田さん「キャラクターとして演じることはそんなに苦労しませんでした。私はいろいろな人とよくしゃべるようなタイプではなく、どちらかといえば人見知りなので、明るい元気な子という感じではありません。春花もわりと落ち着いていて、ある程度距離を取る部分もありつつ…という子なので、そういうところは共通していると思います」

Q.撮影で一番大変だったことは何でしょうか。

山田さん「刃物で刺す時の動きや、手の持っていき方など指導していただいて、いっぱい練習しました。演じる時はアクションの動きに感情を乗せています。アクションの練習はなかなか大変でしたが楽しかったです。今回は武器を使ったアクションだったので、今後は空手みたいなアクションや殺陣(たて)にも挑戦してみたいです」

Q.内藤瑛亮監督から注文や特別な演技指導はありましたか。

山田さん「演じる時に春花の殺人モードと素のモードを切り替えて芝居をするようにしていて、監督とシーンごとのモードのすり合わせはしていました。根本的な春花の演技は一緒でした。私がオーディションの時からやっていた春花のキャラクターは大きく変わっていません。演じ方というか、こういう気持ちがあるシーンというのは、シーンによって教えていただいたのですが、そういうところはあまり変わりませんでした。春花というイメージ自体は私の中にあり、監督の中にもあり、そのイメージの違い自体はそんなになかったんじゃないかなと思いました。だからイメージのままでやりつつ、ところどころで指導していただきつつ、撮影していました」

Q.今回一番の“挑戦”はどんなことでしたか。

山田さん「唇をかんで血を流すシーンです。何人か殺してしまい、春花の中でいろいろと葛藤がありつつ、相場(清水尋也さん)と話しているシーンです。なかなかうまくいかず20回くらい撮り直しました。その時はつらかったけど、何回もやり直しさせてもらえるのはあまりないことなので、ありがたかったです」

Q.作品の見どころはどんなところだと思いますか。

山田さん「学生が出てくる学校が舞台の話ですが、青春ではなく、人を傷つけるシーンが多く描かれています。それも気持ちの葛藤だとか誰かが好きだからそうなっちゃうとか、みんな傷つけたくて傷つけているわけでないことが多く、そのつらさとか、葛藤しているところを見てもらいたいです」

Q.お気に入りのシーンはありますか。

山田さん「相葉との終盤のシーン。気持ち的にもつらいし、アクションも大変でしたし、寒かったし…。見てもらえると報われるというか、それくらい、私的には良いシーンだと思っています」

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