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社会に出る前「メイク禁止」→出た瞬間「メイクは最低限の身だしなみ」に疑問、教育すべき?

「スロービューティー」の考え方とは

Q.化粧教育はいつ、どのような方法(内容)で行われるべきでしょうか。

石田さん「まず、中学生の時期に基本のスキンケア(洗顔・化粧水・乳液)、化粧の社会的意味や道徳を取り入れるのがよいでしょう。高校生の時期にはスキンケア方法の復習に加え、化粧の歴史や社会的意味、道徳をより詳しく知ったり考えたりする機会を設けることが適切ではないでしょうか。大学生の時期になると、大人のフルスキンケアと就職活動に必要なメイクや表情、また、自分が将来親や社会人として、子どもに対応する立場になった時のための知識を身につけ、社会的意味や道徳的意味を考えることが望ましいです。そして、加齢に伴う体の変化を知り、それに応じた健康な生活を送るための化粧やスキンケアを知ることも良い人生にとって必要でしょう」

Q.理想的な化粧教育とは、どのようなものだとお考えですか。

石田さん「私は『スロービューティー』を提唱し、普及活動をしています。スロービューティーとは『人それぞれ・年それぞれの美しさ』のことで、アンチエイジングと正反対の考え方です。日本社会では、美の基準がごく狭い範囲に収れんしており、皆、同じ顔と体形を目指して美容に励んでいます。その結果、成功した人は同じような外見になります。現に、メイク前の素顔と比較すると、メイクを施した後は個人の判別度が下がるのです。自分の外に置いた基準に自分を合わせると自分が欠点だらけになり、自己評価が低下するため、マイナスをゼロにする欠点修正型の美容が主流となっています」

石田さん「しかし、人は皆違う顔や体を持っています。それを生かし、自分にしかできない表現をすることがその人を幸福へと導くのではないでしょうか。大切なのは、自分の外にある美の基準を自分の中に置き、人それぞれの美しさを引き出すことです。また、過去の自分を基準にする限り、不幸は増す一方になってしまいます。年齢とともに似合う服や髪型、メイクが変化するということは、その年齢にしかできない自分の表現があるということ。それを見つけて一つずつ歳を重ねていくことは、自分の中の『基準の多様化』『年それぞれの美しさ』につながります。化粧教育は、こうしたスロービューティーの発想に基づくべきだと思います」

(オトナンサー編集部)

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