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「家事は夫婦で担うのが理想」が8割以上、でも現実は… 家庭内の「ジェンダーフリー」化はまだ遠い

2022年4月に実施された「ジェンダーフリー」に関する調査結果が発表されました。「夫婦の家事分担」事情から見えてくる、家庭内のジェンダーとは…。

家庭内のジェンダーフリー、意識していますか?
家庭内のジェンダーフリー、意識していますか?

 生活情報誌を手掛けるオレンジページ(東京都港区)が、2022年4月に行った「ジェンダーフリー」に関する調査結果を発表しました。

分担の「理想と現実」にギャップ

 調査は、国内在住の20歳以上の女性を対象に、インターネットリサーチで実施。1100人から有効回答を得ています。

「ジェンダーフリー」とは、性差による役割分担にとらわれず、「誰もが平等に自分が望む生き方を選択できるようにしよう」という意味の言葉ですが、今回の調査では、言葉の認知度は84.0%と高いものの、「意味まで知っている」と回答した人は41.8%で、半数以下という結果でした。

 家庭内のジェンダーが浮き彫りになりやすい夫婦の家事分担について、意識や価値観を聞いたところ、大多数の人が、家事をするのは「家族の一員として当然」(賛成+どちらかといえば賛成を合わせて96.1%)のことであると考え、子どものお手伝いも「女の子でも男の子でも同じようにすべき」(同、96.2%)と回答しています。

「家事は、男女どちらか一方に偏らないようにするべきだ」は、「賛成+どちらかといえば賛成」が88.4%で、“家事は夫婦で担うのが理想”と考える人が多いようです。

 しかし一方で、「現在の分担の割合」に「満足」「やや満足」と回答した人は62.5%いるものの、手間のかかる家事は妻の負担が多い傾向にあることも分かりました。分担の理想と現実のギャップに不満を抱えている人が、少なからずいることが見てとれます。

 調査結果について同社は、「『男だから、女だから』という固定観念に縛られず、『自分が得意なことをする』『自分らしく』『どちらかに偏りがないように』など、それぞれの思いを尊重しようという視点が見えてきた」「そんな考え方が家事以外のことでも当たり前になれば、自然と誰もが自分らしく、心地よく生きられる社会に近づける。そんな期待を感じさせる結果となった」とコメントを寄せています。

(オトナンサー編集部)

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