死者が10年間で1.7倍! 冬の寒暖差がもたらす「ヒートショック」とは
お風呂場以外にも潜む危険
それでは、お風呂場以外に危険なシーンはないのでしょうか。医師の友利新さんは「夜中のトイレ」を挙げます。温かい布団を出て寒い廊下やトイレに移動する際の温度差に加え、排尿時に血圧が上がることが要因となるそうです。
そうは言っても、就寝中に突然尿意を催してしまったら・・・。何か事前に準備できることはあるのでしょうか。
友利さんは「布団を出るときに1枚上に羽織る、靴下やスリッパで足元を温めるなどして、温度差を少なくしてください。トイレに暖房器具を置くのも効果的です」と話します。
友利さんによると、こうしたリスクは何も高齢者だけに限った話ではないそう。健康な人でも注意しなければなりませんが、特に動脈硬化や糖尿病などの持病がある人はヒートショックになりやすいとのこと。そのため、「寒暖差のある状況に注意するだけでなく、普段の生活にも目を向けてほしい」といいます。
日常にも潜むヒートショックの危険。生活習慣病のある人や、普段からタバコを吸う人にとっては人ごとではなさそうです。
(オトナンサー編集部)
コメント