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シャワーじゃダメ! 「冷え性」によく効く入浴法とは

入浴後に体温が逃げるのを防ごう

 それでは、体を温めるのに効果的な入浴法はどのようなものでしょうか。

 尾西さんによると、お風呂はシャワーだけという人は注意が必要です。「冷え性の人は1日1回、お風呂にしっかりと浸かって体の隅々に血流を届けましょう」。ただし、急に熱いお風呂に入ると、血管が驚いて「キュッ」と締まってしまうため逆効果。39~40度ほどのお湯で、じんわりと汗をかくまで温まるとよいそうです。

 また、ソルト(食塩でも可)や炭酸成分の入った入浴剤には、体を温める効果やお風呂を出た後の保温効果があります。

 最後に、お風呂を出た後の対策について聞きました。

「せっかく温まっても、就寝までに冷えてしまっては意味がありません。水分は蒸発する際に熱を奪ってしまうため、まずはしっかり体を乾かすことが大切です。特に冷えやすいのが首、手首、足首。靴下を履いたり、乾いたタオルを首に巻いたりして体温が逃げるのを防ぎましょう」(尾西さん)

(オトナンサー編集部)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(神谷町WGレディースクリニック院長)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性の全ての悩みに応えられるかかりつけ医として、都内の産婦人科クリニックに勤務。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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