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「自由」と「放任」の違い 放置され育った子はレジの前にお菓子を食べる

ルールのない「自由・伸び伸び」はない

 人が自由に伸び伸びできるのは、自分の内なる声や良心に従って自己をコントロールするすべを身に付けているからです。これが幼いうちから育っていなければ、我慢するための自制心も育たず、自分の本能に任せたまま、やりたい放題の大人になってしまいます。ルールを守ることや我慢することを知らないと恥ずかしい思いをし、人との関わりで亀裂が生じやすくなります。

 しつけを行わないことは、たとえ親にそのつもりはなくても、「子どもがどんな大人になっても知ったこっちゃない」と言っているのと同じことです。子ども側も、愛情不足を感じているかもしれません。「自由に伸び伸び」と「放任・放置」は必ずしも同じ意味ではないのです。

 まずは、幼いうちに土台となるしつけをすることです。その上で「何を着るか」「何をして遊ぶか」「挑戦するかしないか」などは子どもの意思をできるだけ尊重し、親は子どもを遠くから見守りながらサポートしていくことが、本当の「自由・伸び伸び」だと思います。伸び伸び育てると言いながら、放任・放置に陥らないよう気を付けたいものですね。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。著書は「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」「はずれ先生にあたったとき読む本」「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」など多数。ノンフィクション「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)。

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