うっかり乾燥機に…縮んでしまった「ニット」、復活させる方法は?
専門店ではドライクリーニング
Q.これらも含め、専門家として最もおすすめできるニット復活の方法はありますか。
田村さん「2つ紹介します。いずれも、むやみに引っ張らず、どこをどれだけ伸ばすのか決めてから作業しましょう。(1)の方法で伸びない場合や、もっと伸ばしたいときは(2)を試してください」
(1)アイロンのスチームを当て、ニットの伸ばしたい部分を少し湿らせます。温かいうちに、片側を押さえて伸ばしたい方向に伸ばします。熱が冷め、水分を揮発させてから手を放してください。
これは「熱と水分があるうちは変形しやすい」という繊維の性質を利用した方法です。伸ばしたら、熱と水分を奪い、その形を繊維に覚え込ませるイメージです。3センチ程度ならこれで伸びる可能性があります。
(2)柔軟剤やトリートメント剤を水で薄めて洗面器に入れ、ニット製品を丁寧に畳んで洗濯用ネットに入れ10分程度浸します。このとき、決してもまないようにしましょう。丁寧に取り出したら、ネットに入れたまま洗濯機で軽く脱水(1分程度)します。
バスタオルをテーブルなどの平たい場所に置き、その上にニット製品を乗せて、伸ばしたい大きさ・形にしたら乾燥するのを待ちます。バスタオルを下に敷くことで摩擦が発生し、乾燥する際の収縮を防ぎます。乾燥後は(1)の方法で形を整えて微調整します。大幅に伸ばしたいときはこの方法がよいでしょう。
Q.クリーニング店では、どのような方法でニットの縮みを防止しているのですか。
田村さん「ニットはクリーニング店では、取り扱い表示が水洗いになっていない場合、ドライクリーニングをします。有機溶剤を使い、水を使わないので、もんで洗っても収縮が起こりにくいのです。襟や袖口、脇など汚れやすいところは部分的に水分を使い、染み抜きなどを行って汚れを除去しています。
一方、水に入れて洗わないといけないニット製品は、業務用洗濯ネットに入れて固定し、洗濯中にニットがもまれないようにして水を通します」
Q.ちなみに、縮んだニットをクリーニング店に持ち込んでもよいのでしょうか。
田村さん「すべてのクリーニング店で扱っているわけではないので、相談してみましょう。そもそも、ニット製品は着たり洗ったりするたびに寸法が変化します。もともと、そういう性質で2~3センチは許容範囲なので気にしないでください。伸ばすのは限度があるので、10センチ以上縮んでいる場合は難しいかもしれませんが、5~6センチ程度なら相談してください」
(オトナンサー編集部)

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