沢尻容疑者逮捕 薬物問題は“公開処刑”で解決しない! 経験語ることが真の償いに
薬物問題の世界の潮流を理解しよう
世界では、違法でも罪には問わず、薬物によるさまざまな悪影響を減らすことを目指す「ハームリダクション」という政策が広がりを見せています。薬物依存症の人に対して、その使用を厳しく取り締まるのではなく、非犯罪化し、公衆衛生や経済、薬物使用による健康への悪影響の軽減を重視した政策です。
これを導入している国の一つがポルトガルです。薬物使用者やHIV感染者、若者の薬物使用者数が減少したことが明らかになっています。
薬物がダメであることは間違いありません。しかし、薬物を使用したから「人間終了」では、思考停止で非現実的です。つるし上げた方が抑止効果があるという人がいますが、それは研究で否定され、世界的にもうまくいっていません。つるし上げやいさめで薬物問題は解決しないのです。
短絡的な思考や単なる精神論、道徳論ではなく、きちんとしたエビデンスを取り入れ、効果のある薬物対策を行うべきで、今がまさに時代の転換点ではないかと思います。
(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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