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沢尻容疑者逮捕 薬物問題は“公開処刑”で解決しない! 経験語ることが真の償いに

薬物問題の世界の潮流を理解しよう

 世界では、違法でも罪には問わず、薬物によるさまざまな悪影響を減らすことを目指す「ハームリダクション」という政策が広がりを見せています。薬物依存症の人に対して、その使用を厳しく取り締まるのではなく、非犯罪化し、公衆衛生や経済、薬物使用による健康への悪影響の軽減を重視した政策です。

 これを導入している国の一つがポルトガルです。薬物使用者やHIV感染者、若者の薬物使用者数が減少したことが明らかになっています。

 薬物がダメであることは間違いありません。しかし、薬物を使用したから「人間終了」では、思考停止で非現実的です。つるし上げた方が抑止効果があるという人がいますが、それは研究で否定され、世界的にもうまくいっていません。つるし上げやいさめで薬物問題は解決しないのです。

 短絡的な思考や単なる精神論、道徳論ではなく、きちんとしたエビデンスを取り入れ、効果のある薬物対策を行うべきで、今がまさに時代の転換点ではないかと思います。

(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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