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ラグビーNZ代表「ハカ」を踊ってスタンドを味方に…不公平ではない? 過去に警告も?

日本が対戦することになったら?

Q.「相手チームもハカを踊って応答しなければ、オールブラックスに有利な立場を明け渡すことになる」とマオリの文化に詳しい専門家は述べています。対等な立場に戻るため、ハカを踊って返した方がよいのでしょうか。

江頭さん「マオリ族同士ならば、ハカを返すのでしょうが、国際試合でハカに匹敵するものはありませんので返す必要はありません。しかし、対抗措置を取った事例は過去にあります。1989年、オールブラックスがアイルランドと対戦したとき、アイルランドはフォーメーションを組んでオールブラックスに近づきました。そして、ハカの終盤に、アイルランドチームのキャプテンが、オールブラックスのキャプテンの顔からわずか数インチのところまで接近し、対抗する姿勢を取ったことがあります。

しかし、このような敵対的な姿勢は、ラグビーのスポーツマンシップに反します」

Q.もし、オールブラックスと日本が対戦することになったとき、オールブラックスがハカを踊っている間、日本チームはどのような態度で接すれば、相手と対等の関係で試合を始められますか。

江頭さん「世界最強のチームとワールドカップで対戦できることを喜ぶ“引き金”にするのがよいと思います。国際試合の前に国歌斉唱がありますが、代表選手はそのときに、『日本代表として大きなゲームに出場するんだ』と実感して武者震いする場合があるそうです。

オールブラックスのハカを間近で見て、『世界トップチームとゲームができるなんて最高だなあ』『自分の能力を100パーセント出さないともったいない、こんな素晴らしいマッチアップはそうそうないから』と各プレーヤーに思ってもらうことです。10メートル以上離れた所で肩を組んで正対し、ワクワクを最高潮まで持っていく。ハカが終わったら、拍手するくらいの余裕を見せてもよいかもしれません」

(オトナンサー編集部)

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江頭満正(えとう・みつまさ)

尚美学園大学准教授

2000年、「クラフトマックス」代表取締役としてプロ野球携帯公式サイト事業を開始し、2002年、7球団と契約。2006年、事業を売却してスポーツ経営学研究者に。2009年、尚美学園大学教員となり、現在に至る。

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