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男性も大満足! ガッツリ食べられる、栄養満点「パワーサラダ」とは

フルーツの酸味が引き出す野菜の旨味

 また、フルーツの持つ「酸味」もパワーサラダの大きな特徴です。一般的なサラダの場合、ドレッシングの酸味が野菜の旨味を引き出していますが、パワーサラダはフルーツの酸味が引き出しています。「トマトに特有の酸味があるように、フルーツを食べた時にもさわやかな酸味を感じることができます。野菜と果物、食材のカテゴリーは違いますが、系統の似た味わいを一度に食べることで、単品で食べる以上に味の奥深さを感じることができます」。

 酸味に限らず、甘味や苦味など、さまざまな味覚で同じようなことが言えます。「食材というカテゴリーではなく、味覚というカテゴリーで考えると、野菜や果物という分類にとらわれることなく新たなサラダの可能性を見いだすことができるでしょう」。

身近なリンゴを使って、家でも作ってみよう

 西岡さんは今後、パワーサラダが自宅で当たり前のように食べられるようになるのではといいます。「まずは身近で使いやすいリンゴを、サラダに加えてみてはいかがでしょうか。ほんのりと甘いリンゴは、葉物野菜の苦味を優しく包んで、より一層おいしくしてくれます」。西岡さんの提案する、簡単パワーサラダ「チキンとりんごのパワーサラダ」のレシピは以下の通りです。

 用意するのは、ベビーリーフ(30グラム)、リンゴ(50グラム)、鶏むね肉(50グラム)、ジャガイモ(30グラム)、レッドオニオン(25グラム)の5つのみ。下準備として、ジャガイモは茹でておき、鶏肉は塩コショウをして火を通しておきます。

1.リンゴ、ジャガイモ、鶏肉は1口大にカットし、レッドオニオンは薄切りにする

2.すべての材料を好みのドレッシングであえて、お皿に盛る

 農林水産省では、成人1人当たりの野菜の摂取目標量を1日350グラム以上としており、同省の国民健康・栄養調査(平成25年)によると、成人の1日当たり平均摂取量は283.1グラム。そんななか、西岡さんは「毎日一食をパワーサラダに置き換えることで、目標数値に近づきます」と話しています。

(オトナンサー編集部)

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西岡麻央(にしおか・まお)

料理研究家・国際中医薬膳師

大手航空会社の客室乗務員として4年間勤務し、その後、食のプロを育てる学校「エコールエミーズ」にて、料理の基礎からおもてなしの演出まで、さまざまな観点で「食」について学び、料理家デビューする。客室乗務員時代の不規則な生活の経験から、身体に極力負担をかけない食生活を提案するようになる。特に、女性のためのビューティー、ヘルシーなレシピの開発を得意とする。大手食品メーカーのレシピ開発、メニュー開発およびメディアでの料理タイアップ企画など精力的に活動中。ブログ「BLISS IN THE KITCHEN」(http://ameblo.jp/bliss-in-the-kitchen/)。

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