【漫画】親から「産まなきゃよかった」と言われた少女 浮かんだ“疑問”に2.5万いいね「一矢報いた気持ち」
Xで公開されている漫画家のたかせうみさんの漫画が、「言われた子どもの方が冷静なことってあるよね」と話題に。そこで、作者に話を聞きました。

漫画家のたかせうみさんの漫画「親から『産まなきゃよかった』などと言われたことがある人へ」が、Xで2万5000以上の「いいね」を集めて話題となっています。
親から「産まなきゃよかった」と言われた少女。深く傷つきましたが、それと同時に「言っていて恥ずかしくないのかな?」と疑問に思い…という内容です。子どもの心情を描いた作品に、読者からは「これは傷つくよ」「子どもの頃ずっと言われていました」「一矢報いてもらった気持ちになった」などの声が上がっています。
視点を変えることで、見えてくるもの
たかせうみさんは、Xやnoteで作品などを発表しています。たかせうみさんに作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
たかせうみさん「漫画を描き始めたのは小学1年の頃です。大学時代に一度は夢を諦めて就職しましたが、社会人になってから改めて漫画家を目指し、創作活動を再開しました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
たかせうみさん「『産まなきゃよかった』という言葉を、子どもが背負い続ける必要はない、と私は思っています。けれど、優しい人ほどその一言に傷つき、縛られてしまうことがあります。そんな人たちへ向けて、『そんなの気にしなくていいよ!』という気持ちを届けたくて、この作品を描きました」
Q.子どもの頃、大人の言動に対して「それはちょっとおかしくない?」と感じることは多かったのでしょうか。
たかせうみさん「多かったかは分かりませんが、大人の言葉をあまりうのみにしない子どもだったと思います。サンタさんのことも、信じていた記憶がありませんし…(笑)。きついことを言われても、『ちびまる子ちゃんやサザエさんに出てくる大人って、こんなこと言わないよな』と考えていました」
Q.ご自身の経験も含めて、「こんな大人が増えたらいいな」と思うことはありますか。
たかせうみさん「個人的には、『泣ける大人』が増えたらいいなと思っています。大人はつらくても我慢することがありますが、抱え込んだ感情が爆発してしまうことも少なくありません。泣いたり弱音を吐いたりすることを許せる人が、もっと増えたらいいんじゃないかなあと思います」
Q.たかせうみさん自身は、「言葉を選ぶこと」に関して、普段どのように意識していますか。
たかせうみさん「『視点が違えば、まったく違う物語が見えてくる』という考えを大切にしています。自分にとっては嫌な人でも、相手には別の物語があるかもしれません。だから、なるべく『あの人は嫌な人間』と決めつけるのではなく『私はその人を嫌だと感じた』と伝えるようにしています」
Q.この作品とは逆に、「言葉で救われた経験」があれば教えてください。
たかせうみさん「特に印象に残っているのは、落ち込んでいたときに友人から言われた『誰のためにも死ぬな! あなたの命はあなたのものだ!』という言葉です。そのとき、目からうろこが落ちたような感覚になったのを覚えています」
Q.今回の作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。
たかせうみさん「『こういう視点を知れて、救われた』『自分も同じように考えていた』というポジティブな声が多かったかなと思います。思っていた以上に共感してもらえたことに驚きましたし、うれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
たかせうみさん「特に今は、大人が仕事の中で感じる『ままならなさ』や、それでも少し救われる瞬間を描いていきたいと思っています。人間の感情の機微を捉えることが好きなので、今後もジャンルを問わず、そうしたものを描いていきたいです」
(オトナンサー編集部)



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