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ブーム続く「冬アイス」、新商品や限定パッケージなど各社の取り組みは?

年間通じて楽しむ商品に成長

アイスクリーム類及び氷菓の販売額の推移(日本アイスクリーム協会ホームページより)
アイスクリーム類及び氷菓の販売額の推移(日本アイスクリーム協会ホームページより)

 日本アイスクリーム協会(東京都千代田区)によると、2017年度のアイスクリーム類および氷菓の販売額は前年比3.5%増の5114億円、販売量は同3.2%増の89万956キロリットルでした。協会の担当者に聞きました。

Q.販売額が伸びた要因は。

担当者「団塊世代中心に、アイスに慣れ親しんだシニア層の需要が高まっていることもありますが、『冬アイス』ブームと言われるように、秋冬期の需要が徐々に拡大していることも主な要因の一つです」

Q.「冬アイス」ブームはいつから始まったのでしょうか。

担当者「2015年ごろではないかと思います。以前から、アイスクリーム業界では秋冬期の売り上げアップが課題で、各社とも商品開発に力を注いできました。

総務省の家計調査によると、2017年度下期(10~3月)のアイスの1世帯当たりの支出は、2013年の同時期から26.8%増の3191円。そのうち、2017年12月の支出額は13年同月比で28.8%増の573円、2018年1月の支出額は2014年同月比で28.1%増の507円でした。『冬アイス』ブームと言われるように、冬季のアイスの売り上げが伸びていることが分かります」

Q.冬はどのようなアイスが好まれるのでしょうか。

担当者「乳脂肪分の高い濃厚なアイスはもちろんですが、チョコレート、あずき、抹茶などのフレーバーと共に、コーン、もなか、餅などの素材を楽しめる商品が売り場に並びます。夏は『冷たさ』『さっぱり感』を楽しむのに対し、冬アイスは、寒い季節に暖かい部屋で『濃厚な味わい(コク)、贅沢感、口とけ(滑らかさ)』などを楽しむ傾向があるようです。

アイスは『夏に食べるもの』から『一年を通じて楽しむもの』に変わりつつあるといえます」

(オトナンサー編集部)

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