ブーム続く「冬アイス」、新商品や限定パッケージなど各社の取り組みは?
オフィスでコーヒー代わりに
冬アイスの「元祖」といえる「雪見だいふく」を販売しているロッテ(東京都新宿区)。1981年発売の「雪見だいふく」はメイン商品の2個入り(現在の希望小売価格は税別130円、2019年3月1日からは同140円)が長く冬季限定商品でしたが、2018年4月から通年販売となり、SNS上で「冬季限定だったの?」と話題になりました。担当者に聞きました。
Q.冬場のアイスの売れ行きは。
担当者「冬季(12~2月)の売り上げはそれほど大きくありませんが、2018年度は、ここ数年の中で伸び率が高くなっています。2018年度は『クーリッシュ』『モナ王』の売り上げが好調です」
Q.どの商品の取り扱いを強化していますか。
担当者「『雪見だいふく』です。昨年12月以降、きなこもち味、生チョコレート味を発売しました。『ふく企画』というものがあり、12~1月限定でパッケージの『雪見だいふく』の『ふく』の字を大きくしました。『皆さまに福が来ますように』という願いを込めています」
Q.冬アイスブームの今後について。
担当者「毎年、新商品で話題化を図るのは限界があるので、プロモーションやイベントなど魅力的な提案ができるように取り組み、『冬アイス』が単なるブームに終わるのではなく、定着できるよう取り組みたいと考えています」
アイスクリーム店「サーティワン アイスクリーム」を運営するB-R サーティワン アイスクリーム(東京都品川区)PR室の三橋恭さんにも聞きました。
Q.冬場のアイスの売れ行きは。
三橋さん「クリスマスケーキと正月商戦が売り上げを大きく左右する中、昨年12月1日から今年1月末までは前年比微増で推移しており、好調です。『ポッピングシャワー』『キャラメルリボン』『ベリーベリーストロベリー』といった定番商品が常に人気です」
Q.取り扱いを強化している商品は。
三橋さん「夏は、氷菓のようなさっぱりとしたシャーベット系をそろえますが、冬はストロベリー系、濃厚なチョコレートやキャラメルなど、『冬季だからこそ出せる』、より高級な商品の取り扱いを強化しています」
Q.冬アイスブームは続きますか。
三橋さん「『暖かい部屋の中で食べる、おいしい(高級な)アイスクリームブーム』はまだまだ続くと思います。オフィス街にある目黒店では、『冬はオフィスが暑く、頭がボーっとするので、眠気覚ましのために冷たいアイスを食べに来た』というお客さまがおられます。コーヒーが苦手な人には、良い休憩方法だと思います」
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