「不倫を許してはいない。でも一緒にいる」 “経過観察”と語った佐々木希が《離婚しなかった理由》から学ぶこと
相談事例:加奈子さん(42歳)が離婚しなかった理由
私のもとへ相談に来た加奈子さん(42歳、仮名、パート勤務)は、夫の不倫発覚から1年がたったタイミングでこう言いました。
「一生許すつもりはない。でも今、離婚したら、自分も子どもも生活がガタガタになる気がして」
小学生の子どもが2人いて、住宅ローンも残っています。加奈子さんの収入だけでは家を維持できません。夫は謝罪し、家事育児を以前より担うようになりましたが、裏切りの記憶は生々しいままです。テレビでも不倫モノは絶対見ません。
最終的に加奈子さんは、「経過を見ながら、この人と親としての役割を果たす」という選択をしました。その代わり、「2度目があったら次は迷わない」「私が限界だと思ったら、子どもがそのとき何歳でも離婚する」という自分なりのラインを決めました。「許してはいないけれど、今は離れない」。そう言葉にしてから、彼女の表情は少しだけ落ち着きを取り戻していきました。
同じ状況の読者へ……自分のためのチェックポイント
もし、この記事を読んでいる人の中に、「私も『許していないけど離婚していない』側だ」と感じる女性がいたら、次の3つを、心の中でそっとチェックしてみてください。
(1)「母として」ではなく、「一人の人として」どう生きたいか
子どものことを第一に考えるのは自然です。ただ、「子どものために」と感情を押し込めすぎると、自分の人生の手応えが失われてしまいます。どんなパートナーシップを望むのか、どんな老後の姿をイメージするか。母親役を一度外して、自分の人生の絵を描き直してみてください。
(2)「経過観察」を受ける気のある夫かどうか
「経過観察中」というのは、夫側から見れば「もう一度チャンスをもらった状態」です。家事育児の分担をしっかりするか。スマホや行動の透明性を高めるなど、信頼回復のための“見える努力”をするか。そして、カウンセリングや夫婦での話し合いの場に、嫌がらずに出てくるか。これらをする気がない人を、「何となく」許し続けてしまうと、妻側の心はすり減る一方です。「私があなたの変化を日々見つめている」、この事実を共有することが第一歩になります。
(3)子どもに、どんな家庭の空気を見せたいか
離婚してもしなくても、子どもは親の関係性から多くを学びます。間違えたときにどう責任を取り、傷ついた側はどう立ち直るのか。夫婦の姿は、子どもの「人間観」「恋愛観」「結婚観」の土台になります。
「許さないけど離婚しない」という一見チグハグな行動を、自分の中で一度言葉にしてみること。そして、どこまでなら一緒に歩けるのか、どこから先は自分が壊れてしまうのか。そのラインを自分の基準で引き直していくこと。それが、芸能人夫婦の話を「ただのワイドショー」として眺めるのではなく、自分の夫婦関係を見つめ直すきっかけに変える、現実的な「学び方」ではないでしょうか。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)












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