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病気のペットはスキンシップで回復する? 「家の猫は元気に」「犬猫以外は?」、獣医師に聞く

ただし、過剰なスキンシップは禁物

Q.ペットにマッサージを行う際のポイントは何ですか。

吉田さん「ペットのマッサージには、理論や経験に基づく幾つかのメソッドがあります。いずれもリンパや血流、東洋医学のツボなどに基づくラインに沿って、小さな円など独特の動きを使って行われます。強さや動きのペースも目的によって調整されます。

ペットの性格、犬か猫か、種類や年齢によって変わるので一概には言えませんが、一般的には、炎症または痛みを感じる部位を避けて、ペットの様子を見ながらなでてあげることが大切です」

Q.ペットとスキンシップを図る際に、気をつけるべきことは何でしょうか。

吉田さん「過剰なスキンシップは禁物です。人の場合もそうですが、スキンシップは個々の性格や体の状態に配慮して行う必要があります。やり方や部位、タイミングを誤れば、触れられること自体に緊張感やストレスなどが伴い、マイナスに働いてしまう場合もあるでしょう。

体のどこかに異常や痛みがある場合、なおさら『そっとしておいてほしい』と感じるかもしれません。何事も、過剰になれば良い効果も半減してしまうことが多くあります。病気やけがの治療の補助として行う場合は、何より、動物の状態をきちんと獣医師の診察などで把握し、アドバイスを受けながら適度に行うことが大切です」

<参考文献>
松江香子「ドッグホリスティックケア あなたの愛犬を癒す、心と体のマッサージ」(小学館、2005年)
リンダ・テリントン・ジョーンズ著「犬にT Touch」(アニマル・メディア社、2005年)
一般財団法人ペットフード協会監修「笑顔あふれる、ペットとの幸せな暮らし」(ペットとの共生推進協議会、2014年)

(ライフスタイルチーム)

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吉田尚子(よしだ・なおこ)

獣医師、公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)理事

家庭動物診療施設「獣徳会」勤務。NPO法人「CANBE子供のための動物と自然の絆 教育研究会」副代表。一般財団法人クリステル・ヴィアンサンブルアドバイザー。名古屋市動物愛護推進委員。海外留学やテレビ局勤務を経て獣医師に。「人と動物の絆」に基づく丁寧なコミュニケーションを心がけている。動物介在教育や小児科病棟でのアニマルセラピーに医療チームと共同で取り組むほか、滝川クリステル氏とともにペットの殺処分問題関連の活動も行っている。

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