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清水尋也「ミスミソウ」で見せる新境地 単なる暴力でない“もう一つの”暴力

4月7日公開の映画「ミスミソウ」に出演する俳優の清水尋也さん。連続ドラマ「anone」や映画「ちはやふる」での演技が印象的でしたが、実は、冗談を連発する気さくな人柄。理想の俳優像などを聞きました。

清水尋也さん
清水尋也さん

 日本テレビ系連続ドラマ「anone」の病弱な少年役や、映画「ちはやふる」のドS男子が記憶に新しい清水尋也さん。ヒップホップを愛する18歳は、役柄とは違ってよくしゃべり、よく笑う、良い意味で“その辺りにいそうな”青年です。そんな清水さんが出演する、4月7日公開の映画「ミスミソウ」。原作はトラウマ漫画とも言われる作品ですが、今回、一番の挑戦は「寒さ」だったとのこと。冗談を連発するなど気さくな人柄の清水さんに、目指す俳優像などを聞きました。

目指す人がいると「その人止まり」になる

Q.「ソロモンの偽証」から注目していました。以前、板垣瑞生さんと前田航基さんにインタビューする機会がありましたが、お二人とは今も仲が良いのでしょうか。

清水さん(以下敬称略)「航基とは『ハルチカ』の時にご飯に行きました。瑞生とは、彼がメンバーの『M!LK』のライブに遊びに行ったり、連絡を取ったりしています。かわいい奴らです。大好きです。仲良くさせてもらっています」

Q.マイブームは何かありますか。

清水「マイブームというか、ずっと続けているのはヒップホップです。あとはステッカー集めとか。貼るわけではないのですが集めています。絵を見たり、グラフィティアートも好きで調べたりしています。自分はできないので見る側に徹していますが」

Q.「渇き。」ではいじめられっ子、「ソロモンの偽証」では不良少年、「ハルチカ」では引きこもり気味の部員と演技の振り幅の広さが面白いですね。今後はどんな役に挑戦してみたいですか。

清水「やっていない役全部やりたいです。人生一回しかないから、欲を言うならやってないことはないくらい全部やり尽くして死にたいです。なので優先順位はつけられません。本当に何でも挑戦していきたいです」

Q.目指している俳優さんはいらっしゃいますか。

清水「オリジナルになりたいなと思っています。目指してる人がいるとその人止まりになるので。誰かを見て模倣するとか、誰かが既にやったものや言ったことを摂取しても仕方ないので!」

Q.今回「ミスミソウ」の原作は読まれましたか。

清水「読みました。みんな言うと思うんですが、ひと言で言えば胸くそ悪い作品で、誰も救われないです。でも、それがこの作品のいいところだと思います。誰も救われないし、憎しみにまみれているし。でも、その中には切なさと恋愛感情も描かれていて。角度によってははかなくて切ない作品になるし、シンプルに胸くそ悪い作品にもなるし、いろいろな顔のある作品だと思いました」

Q.相場晄をどのように捉え、演じられましたか。

清水「シンプルに野咲春花(山田杏奈さん)を救う可能性をちらつかせながら、春花の希望の存在を見せたくて。演じる上では、感情がドロドロとした相場の本質を抱きつつ、それを見せずにシンプルにいい人そうに見せなくてはいけない、そこが難しく手こずったキャラクターです。皆が皆、愛情を持っているけど愛情がゆがんでいます。普段、演じていて相場のようなやつに遭遇することがないので、一線外す感じのさじ加減が難しかったです。でも演じる上でそれが面白い部分で、演じがいがありました。この仕事をやっている人間は自分に対してドSでドMだと思っているので。いい意味で普通の人はいないかなと。充実した撮影期間でした」

Q.役作りはどのようにされましたか。

清水「原作があるので正解はあります。原作がシンプルな答えです。原作を読んで台本を読んで挑みました。原作や台本を読んで、原作と変わっている部分もあるのでつじつまを合わせつつ、相場はどういう本を読んで、どういうことを感じているのかを考えていきました。裏ではドロドロしたものを抱きつつ、彼は隠しているつもりはなく、あふれ出てきておかしくなっていきます。うそはついていないけど、ただのいい人でもないみたいな。常にバイオレンスなものじゃないけど、拳を振るう衝動の火種を持っているように意識して演じていました」

Q.相場は写真撮影が趣味ですが、清水さんも写真撮影の練習はしましたか。

清水「不自然じゃないように、持ち方とか空いてる時間に写真を撮らせてもらったりしていました。撮られるのも撮るのも好きです。人を撮るのも好きです。自分が思っているものや悪いと思っているものを形として残しておきたい気持ちがあり、年取って好みが変わった時に振り返って『この頃はこんなのが好きだったんだ』と経過を知れると面白いものが残せると思うので、そういう意味で写真って面白いツールだなと思っています」

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