「紙製ガムテープ」「布製ガムテープ」「養生テープ」、段ボールの梱包に最適なのは?
「紙製ガムテープ」「布製ガムテープ」「養生テープ」という3種類の中で、段ボールの梱包に最も適したテープはどれでしょうか。
ガムテープをしっかり貼ったつもりだったのに、段ボールの底が抜けてしまった――。引っ越しや宅配便で荷物の梱包をした際、そんな経験のある人も多いのではないでしょうか。SNS上では先日、段ボールの梱包時に使う「テープ」について話題となりました。引っ越しや荷物整理だけでなく、最近では、ネットオークションなどで頻繁に梱包を行う機会も増え、改めてテープの正しい使い方や段ボールとの相性が注目されているようです。テープといえば、一般的には「紙製ガムテープ(クラフトテープ)」「布製ガムテープ」「養生テープ」の3種類ですが、段ボールには、どのテープが適しているのでしょうか。アップル引っ越しセンターの担当者に聞きました。
最も強度があるテープは……
Q.紙製ガムテープ、布製ガムテープ、養生テープのうち段ボールの梱包に最も適しているのはどのテープでしょうか。
担当者「布製ガムテープです。この3種類のうち、最も強度があるのが布製ガムテープなので、梱包に最も適していると言えます」
Q.では逆に、梱包に適していないテープはどれですか。
担当者「養生テープです。そもそも、養生テープは、塗装やシーリングの際に作業箇所以外を汚さないように貼るためのもの。作業が終わればすぐにはがせるようになっているので、粘着力はむしろ弱く作られています。段ボールの梱包に養生テープを使うのは間違いだと言えます」
Q.箱の中身や段ボールの種類によって、テープの使い分けは必要でしょうか。
担当者「どんな中身や段ボールであっても、最も粘着力のある布製ガムテープを使うのが一番確実で安全です。特に、劣化した古い段ボールは紙製テープとの相性が悪く、はがれてしまいます。宅急便などで古い段ボールを使い回す際は、紙製ではなく必ず布製のテープを使ってください」
担当者「ただし、新しい段ボールであれば、紙製テープであっても布製テープと同等の粘着力を発揮します。引っ越し会社は、会社側で新品の段ボールを用意することが多いので紙製テープを使用しています。紙製テープははがしやすく、コストを抑えられるのが利点です。布製テープだと、はがす際にベタベタしてしまいます。数多くの段ボールを開封するなら断然紙製テープの方が楽でしょう」
Q.布製テープに比べて粘着力の低い紙製テープを使う際の注意点はありますか。
担当者「テープを貼る際、一本線ではなくクロス(十字)にテープを貼ると強度がグッと増します。また、補強のために段ボールの端にテープを貼る方がいますが、これを紙製テープでやると、持つ時に滑ってしまうのでかえって危険です」
(オトナンサー編集部)
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