シャインマスカットは「皮が黄緑色よりも黄色い方が甘い」って本当? 見ない理由は?
当初は苦戦、試食後は完売
Q.販売当初のお客さんの反応はいかがでしたか。
雨宮さん「都内の商業施設などで販売しましたが、当初はなかなか売れませんでした。黄色いシャインマスカットが珍しいためか、お客さまは手に取って見てくれるのですが、購入に至らないケースが多かったです。やはり、見た目が影響していたと思います。そこで、試食コーナーを設けたところ、甘さが好評となり、すぐに完売しました。
その後、当社の通販サイトなどで、大人シャインマスカットを購入するお客さまが少しずつ増えていきました。また、笛吹市のふるさと納税の返礼品にも採用され、商品の認知度も向上していると実感しています」
Q.黄色いシャインマスカットは、どのように栽培するのでしょうか。
雨宮さん「日光がよく当たる場所で栽培すると黄色く完熟することが多いです。例えば、畑の外周部分は日光が当たりやすいので、栽培過程で黄色く完熟するものが出てきます。完熟には豊富な養分が必要なので、多くの実を完熟させると木が弱り、翌年以降の栽培に影響が出てしまいます。
提携農家に対しては、積極的に黄色く完熟させるのではなく、栽培時に自然に黄色くなったものを適切に管理してから収穫するよう、お願いしています。当然ながら、収穫量は多くありません。黄色く完熟すると傷みやすくなったり、『晩腐(ばんぷ)病』という、菌によって粒が腐る病気にかかりやすくなったりします。
栽培時は傷んだ部分を取り除いたり、菌で腐った果実をすぐに処分したりするなど小まめな手入れが欠かせません。特に、菌で腐った果実を放置すると菌が畑中に広がり、翌年以降の栽培に影響を与える可能性があります。さらに、黄色く熟すと、より甘くなるので、鳥やハクビシンなどの獣害対策が必要になりますし、熟れ過ぎると発酵しやすくなるので、収穫のタイミングを慎重に見極める必要があります。
黄色いシャインマスカットがなかなか出回らないのは商品価値が低いからというだけでなく、商品化に手間がかかるためでもあります。そのため、当社では、黄色いシャインマスカットは一般的なシャインマスカットと同等の価格で買い取っています」
Q.今年の出来は。
雨宮さん「例年、黄色いシャインマスカットは8月下旬から収穫・販売を始め、9月中旬に収穫の最盛期を迎えます。今年は日照時間が長く、気温が高い日が続き、また、適度に雨も降ったため、豊作でしたが、9月上旬にテレビ番組で大人シャインマスカットが紹介された影響で在庫分は完売しました。新たな在庫を確保するため、現在は販売を休止しています。
販売再開時期は大変予想しにくい状況ですが、10月上旬以降に商品を再入荷できる可能性があります。なお、当社の通販サイトの商品ページに『再入荷通知をリクエスト』というボタンがあり、こちらをクリックし、メールアドレスを登録すると再入荷時に通知メールが自動配信されます。再入荷後、すぐに商品を購入したい場合は事前に商品ページでメールアドレスの登録をおすすめします」
(オトナンサー編集部)








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