コロナをうつしても“ウイルスのせい”、堂々と集合…ドイツ人の国民性に驚き 「分かります」
新型コロナに対する日独の考え方の違いを描いた漫画が話題に。ドイツ在住の日本人女性。第2波に見舞われていた頃、周りに状況を楽観視する人はいないと思っていましたが…。

新型コロナウイルスに対する日独の考え方の違いを描いた漫画「日独、国民性の違い」がSNS上で話題となっています。ドイツ在住の日本人女性。新型コロナの第2波に見舞われていた頃のドイツで、周りに状況を楽観視する人はいないと思っていましたが、一方で、自分や家族に年末年始の誘いが来て…という内容で「分かります」「リアルな海外の声」「アメリカも似ていますね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
感染しても肩身が狭くならないドイツ
この漫画を描いたのは、漫画家の夏目ひらら(ペンネーム)さんです。これまでに「少女漫画家vsドイツ人」(実業之日本社)、「後輩Aの告白」(集英社)、「セーラー服に閉じ込めて」(コンパス)などの作品を手がけています。ドイツでの暮らしをインスタグラムやツイッターで発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
夏目ひららさん「描き始めたのは小1です。『ドラえもん』を読んで、漫画にどハマリして描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
夏目ひららさん「新型コロナウイルスに対する反応が日本とドイツで全然違うと気付いたことがきっかけです。反応の違いを心の中で驚いたり、ツッコんだりしていたので、それを漫画にしました」
Q.ドイツでは現在も「自分は感染しない」と思っている人の確率は変わっていないと思いますか。
夏目ひららさん「現在はワクチンの効果で感染者数、死者数が減少しているので、感染しないと思っている人はもっと増えているかもしれません。ドイツ人は旅行やパーティーが大好きなのですが、その計画を立てている人をちらほら聞きます」
Q.「感染してもウイルスのせいだから…」という考えに救われたことは。
夏目ひららさん「感染した人が周囲の目を気にしたりせず、堂々としていられるのはいいなと思いました。夫の知り合いも『家族で海外旅行に行ったら、コロナに感染しちゃってさ』とオープンに話していました。夫も変に気を使うことなく、『どんな感じだった?』『後遺症は?』などと聞いていました」
Q.「ドイツ人は合理的で論理的なことを好む」と言われますが、そう感じたエピソードはあるのでしょうか。
夏目ひららさん「ドイツではロックダウン措置として規制緩和プランが立てられ、感染者指数によって緩和段階を分けていました。論理的に説明されているので、市民も納得しやすいと思いましたが細かすぎて覚えられません(笑)」
Q.他に国民性の違いを感じることがあれば教えてください。
夏目ひららさん「ファッションの違いは私にとって切実です。ドイツの女性は『強い』『自立している』『セクシー』などを魅力と感じているので、ぴったりしたジーンズや黒系の服を着ている人が多いです。私は、今、日本ではやっているようなダボっとしたような服が着たいのですが、ドイツにはあまりないです。ただ、ドイツはカジュアルなファッションが多く、ヒールを履いている人も少ないので、その点は楽です」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
夏目ひららさん「欧米圏在住の方からは『分かる分かる』と言っていただけました。共感していただけてうれしくなり、気分もスッキリしました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
夏目ひららさん「実業之日本社サイトや各種漫画アプリで『少女漫画家vsドイツ人』というエッセー漫画を連載中ですが、漫画に収まりきらなかったエピソードをSNSで投稿していく予定です(単行本は8月19日発売予定)。ウェブ連載も無料でご覧いただけますので、チェックしていただけるとうれしいです」
(オトナンサー編集部)
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