「ポッキンアイスのクビレは元々、折るためのものではなかった」説を検証してみた
「ポッキンアイス」の“くびれ”について、本来は「折るためではなく、均等に凍らす」ためにあった、との指摘がSNS上で話題に。この説が真実かどうか検証してみました。

いわゆる「ポッキンアイス」の“くびれ”についてSNS上で「『折る』為ではなく『均等に冷やす(凍らす)』為にある」との指摘がなされました。さらに、昔はくびれのないストレートの形状で「くびれができて『折れる』のを偶然発見した当時の子供達が『折って食べる』という流れを作った」という投稿も――。
しかし、オトナンサー編集部が、兵庫県姫路市で約50年間にわたってポッキンアイスを製造・販売する有限会社マルゴ食品に取材すると、その真相はSNS上のやり取りとは違うようです。
松本不二雄社長によると、同社が、現在のような「10本入り」の形で販売を始めたのは1972年ごろ。当時はくびれのないストレートタイプでしたが、凍ったアイスを包丁で切ると危険なので、その2年後にくびれタイプへと変更したそうです。
「くびれがあれば、すぐに折って食べられる上、2人が平等に分けられるメリットもありますからね」(松本さん)
つまり、くびれを作った目的は「均等に冷やす(凍らす)」ことではなく、より安全、かつ平等に食べることであり、また、「偶然発見した当時の子供達が『折って食べる』という流れを作った」わけでもないようです。
ちなみに、1975年から「チューペット」を製造・販売(現在は終了)していた前田産業に取材を申し入れると「現在、当時のことをわかる者がいない」との回答でした。
(オトナンサー編集部)
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