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不登校は不幸じゃない YouTuberゆたぼんさん、不登校継続へ 不登校の子に影響は?

「学校に行きたくない」と言ったら?

Q.彼のように、子どもが「学校に行きたくない」と言いだした場合、親はどのように対処したらよいのでしょうか。

石川さん「子どもが『学校に行きたくない』と言った時点で、友達関係のトラブルやいじめにより、心身共に疲れている場合があります。そこで、子どもが『学校に行きたくない』と言った場合、『行きたくないと正直に言ってくれてありがとう』と声を掛け、『しばらく、学校を休んでもいいよ』と伝えましょう。

私はこれまで、不登校の子どもたちを数多く取材してきましたが、親に自分の気持ちを受け入れてもらえる、つらさに共感してもらえることで回復していく子どもは多いです。『休み始めてから1週間は、食事のとき以外はずっと寝ることしかできなかった』というケースも珍しくないぐらい疲れているので、まずは休ませることに専念し、睡眠や食事をしっかり取らせてください。

もう一つ大切なのは、子どもが『学校に行きたくない』と言ったからといって、『うちの子どもが不登校になったらどうしよう』などとは考えないことです。例えば、インフルエンザにかかったら、最低でも1週間は学校を休み、症状が回復してから登校します。それと同じように、子どもが『学校に行きたくない』と言ったら、『心が一時的に風邪をひいた』と考えてください。

子どもの休養中は子どもの体調に支障がない範囲で、『なぜ、学校に行きたくないのか?』『どんな方法であれば、学校に行けるのか?』『学校に行かない場合、どのような方法で勉強するのか?』などを親子で話し合い、必要に応じて情報収集しましょう。こうすることで子どもの不安が軽減され、回復が早まります。

『休んだことで、授業についていけなくなったらどうしよう』と心配する親御さんもいますが、学校に頼めば、学習用の教材やプリントを自宅に届けてくれますし、先生によっては、Zoom(ズーム)などのオンライン会議システムを使った個別指導をしてくれる場合もあります。子どもの休養中も学校と小まめに連絡を取り合いましょう」

Q.「ネットの解説動画で勉強できるから、学校に行かなくてもいい」「学校の教育レベルが低い」などど、学校不要論を主張する大人もいます。この意見についてはどのように思いますか。

石川さん「学校に対する捉え方によって、変わってくるのではないでしょうか。学校を単に『教科書の問題を解いて解答を出す学習の場』と捉えているのであれば、『学校に行かなくてもいい』という考え方も一理あります。

しかし、私は、学校は『集団の中での自分の在り方や対人関係を学ぶ』『困難なことがあったときに、どう乗り越えるかという社会経験を積む』といった、さまざまなことが学べる『勉強の場』だと捉えています。日本の学校は、パソコンやタブレットといった電子機器を使ったICT教育が遅れているといわれますが、運動会や合唱コンクール、修学旅行などの行事が充実し、みんなで力を合わせることや仲間と一致協力することの大切さを学べる機会が多くあります。

また、給食では『いただきます』のあいさつを欠かしません。調理してくれた人、生産者や食べ物への感謝といった『心』の教育を自然に身に付けられます。このほか、学校によっては『コミュニティースクール』の一環として、地域住民による出張授業やボランティア活動が行われており、リアルな人生経験を得る上で貴重な場だといえるでしょう。

『家でも勉強できるから学校へ行かなくていい』、あるいは『学校の教育レベルが低い』といったことばかり主張して、『学校はいらない』と結論付ける学校不要論は乱暴だと私は思います」

(オトナンサー編集部)

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石川結貴(いしかわ・ゆうき)

ジャーナリスト

家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに豊富な取材実績を持つ。ネット、スマホの利便性の背後にある問題に追った著書「スマホ廃人」(文春新書)は、国公立大学入試問題に採用されている。2020年から共同通信社の配信により、全国の地方新聞で「スマホ世代の子どもたち~大人の知らない最新事情」を連載。テレビ出演や全国各地での講演会など幅広く活動する。その他の著書は「子どもとスマホ」(花伝社)「ルポ 居所不明児童」(筑摩書房)など多数。

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