いまや世界的ブーム 「スペシャルティコーヒー」ってどんなコーヒー?
おいしいコーヒーの代名詞として日本でも浸透しつつある「スペシャルティコーヒー」。店舗でその名前を見かけたことがある人も多いはずですが、そもそもこのコーヒー、普通のコーヒーと何が違うのでしょうか。
近年、おいしいコーヒーの代名詞として世界的ブームとなっている「スペシャルティコーヒー」。日本国内でもスペシャルティコーヒーを提供する店舗は急速に増加し、その名前をよく見かけるようになりました。しかし、スペシャルティコーヒーという言葉を知っていても、普通のコーヒーとの違いを説明できる人はまだまだ少数派ではないでしょうか。そこで、日本スペシャルティコーヒー協会の佐々木真一事務局長に聞きました。
消費者が「おいしい」と満足するコーヒー
佐々木さんによると、そもそも、スペシャルティコーヒーの定義の大原則は「飲んだ消費者が『おいしい』と評価して満足するコーヒー」。その、おいしいコーヒーを提供するためには以下のことが必要です。
・生産国における栽培管理や収穫、生産処理、選別、品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること
・適切に輸送、保管されることで、劣化のない状態で焙煎(ばいせん)され、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること
・適切に抽出され、その生産地特有の素晴らしい風味特性(テロワール)がカップに表現されていること
「コーヒーの栽培から抽出まで(=From Seed to Cup)の全段階で細心の品質管理と適切な対応が求められるのです。また、私たちはスペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティーとトレーサビリティーの考え方を重視しています」(佐々木さん)
佐々木さんによると、国によってスペシャルティコーヒーの定義はやや異なりますが、世界で生産されるコーヒーのうち、それと認められるのはわずか5~10%との情報もあり、コーヒーの“エリート”であることは間違いないようです。
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