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批判するだけでは「24時間テレビ」を正しく評価できない

「障害」とどのように向き合うのか

「障害」について、アカデミックの領域では、「インペアメント(個人の障害)」と「ディスアビリティー(社会の障害)」を系譜や概念から区別しています。米国と英国では研究が盛んですが、米国では「社会の偏見」「健康な者を中心とした価値観」、英国では「社会制度上の障害者差別や排除システム」などが該当します。

 障害を「個人の属性」ではなく「社会の障害」として捉えることは、日本で話題になる「障害」を「障がい」と表記することの議論にも似ています。障害の問題とは「障害」を「障がい」に変えれば解決するような問題ではありません。このようなことが議論になること自体が「社会的障害」なのです。

 チャリティーという意識が浸透していない時代、「24時間テレビ」の持つ意義は非常に大きかったと考えています。多くの芸能人が参加し、国民も番組に熱狂しました。これからも、「24時間テレビ」は時代に即した形で変化し、継続していくことでしょう。

(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

筆者への連絡先
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TW:@k_bito

コメント

6件のコメント

  1. 批判されるようなことばかりだから仕方ない
    バラエティ色を無くして純粋にドキュメントとして再出発して欲しい

    • 筆者の尾藤です。議論になり啓蒙がすすむことはいいことです。批判するだけではなにも生まれません。ぜひ建設的な議論を!

  2. とても納得できる内容でした。
    募金の文化が根付いていない日本でこの番組を制作する意義はあると思います。改善の余地もあるかとは思いますが、何もかも否定していては何も生まれませんね。

    • 筆者の尾藤です。コメント有難うございます。やみくもに批判するだけではなにも生まれません。建設的な議論が必要です!

  3. 事情はわかりましたが営利事業で寄付を募るのはやはりおかしいと思います。なぜなら儲けが出ているからです。TV局ではない他の団体が主催するチャリティを中継するのであればOKですが

    • 24時間テレビが「100%正しい」と主張しているのではありません。障害者を取り巻く歴史や環境、さらには番組終了後は賛否を含めて話題になることから「啓蒙や教育的効果が期待できる」と考えています。