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メディア出演で東出昌大に名誉回復の好機到来か 3つの“追い風”とは

世間を騒がせた1月下旬の不倫報道から約半年――。メディア出演が相次ぐ東出昌大さんに“追い風”が吹き始めています。

東出昌大さん(2020年3月、時事)
東出昌大さん(2020年3月、時事)

 1月下旬の不倫報道から約半年間が過ぎた今、東出昌大さんのメディア出演が増えています。

 6月15日に情報番組「ノンストップ」(フジテレビ系)に出演して、長澤まさみさんや小日向文世さんとトークを繰り広げたほか、7月11日にはバラエティー番組「芸能人が本気で考えた! ドッキリGP」にも出演。番組冒頭から「東出昌大にドッキリ」と目玉企画として紹介され、“スースー炭ガス”を浴びせられるなど2つのドッキリで笑わせました。

 7月18日にも出演映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」が地上波テレビ初放送。さらに、全国各地でドラマ版「コンフィデンスマンJP」が再放送され、フジテレビでも7月19日から毎日再放送されます。出演の場はテレビだけでなく、雑誌やネットメディアでのインタビュー取材なども多く、その姿を見る機会は明らかに増えています。

 これらはすべて、7月23日公開の映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」のプロモーション絡みですが、東出さんに対する、数カ月前のような猛批判はありませんでした。そもそも、東出さんの本業は俳優だけに、これらの演技で評価されれば本格復帰がグッと近づいてくるでしょう。

 その上で現在、東出さんには千載一遇と言える3つの“追い風”が吹いているのです。

コロナ禍による公開延期という幸運

 1つ目の追い風は、東出さんにとって最高の作品が間もなく公開されること。前述した「コンフィデンスマンJP」は2018年春に連ドラが放送された後、2019年5月に映画版が公開され、興行収入29.4億円のヒットを記録しました。7月23日公開の映画第2弾もヒットが確実視されているほか、人気脚本家・古沢良太さんが物語を手がけることもあって、早くも第3弾の製作が有力視されています。

 同作は、老若男女から人気を集める長澤まさみさんが主演を務めているため、「東出さんのイメージだけで見ない」と言われるレベルの作品ではありません。東出さんはそんな、フジテレビにとっての重要コンテンツにレギュラー出演しているのです。

 また、東出さんが演じる「ボクちゃん」は詐欺師であるにもかかわらず、常に周囲からおちょくられ、だまされやすいという愛すべきキャラクター。これまで何度も「ハマリ役」という声が上がっていただけに、本格復帰を狙う上でこれ以上ない作品と言えます。そのハマリ役の演技を映画とドラマで集中的に見てもらえるのですから、東出さんとしても巡り合わせの幸運を感じているでしょう。

 2つ目の追い風は、その映画「コンフィデンスマン プリンセス編」がコロナ禍によって公開が延期されたこと。当初は5月1日公開予定でしたが、当時はまだ、東出さんへのバッシングが激しく、「興行収入に悪影響を及ぼすだろう」と不安視されていました。だからこそ、3カ月弱の延期によって批判が和らいだことは、東出さんにとってラッキーだったのです。

 3つ目の追い風は、東出さんの後に報じられた不倫騒動が強烈だったこと。6月にアンジャッシュの渡部建さん、7月に木下優樹菜さんの不倫報道があったことが、結果的に1月の報道から約半年間が過ぎた東出さんへの嫌悪感を和らげています。

 とりわけ、報じられた内容が「多目的トイレを不正利用」「どう喝報道から複数男性との不倫」という強烈なものだったため、東出さんの不倫は「許されないが猛批判はされない」という段階に入ったとも言えるでしょう。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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