紀元2700年ってどんな意味? 「古事記」で分かるミステリアスジャパン!
近著に「古事記で謎解きほんとにスゴイ!日本」がある「ふわ こういちろう」さんに、「古事記」をベースにした日本のルーツについて聞きました。

「日本っていつ誕生したの?」「天皇ってどういう存在?」「神社とお寺の違いは?」。皆さまは、このように質問されて答えられますか。私たちが何気なく過ごしている日常には、知らないことがたくさんあります。新しい元号になり、新しい時代を迎えました。2020年は五輪・パラリンピックもあります。改めて「日本」のことを学んでみましょう。
今回は、「日本大好き」「神社大好き」という、イラストレーターの「ふわ こういちろう」さんに、「古事記」をベースにした日本のルーツについて伺います。なお、近著に「古事記で謎解きほんとにスゴイ!日本」(サンマーク出版)があります。
神社の種類と見方について
全国には8万以上の神社が存在しますが、神社の「神様」はいくつかに分類できます。ふわさんは次のように覚えてほしいと解説します。「総本社があって、その神様を分霊した神社が全国に広まっています。総本社が『本店』、その他の神社は『支店』と考えれば分かりやすいでしょう」。
ここで、いくつか代表的な神社を挙げてみます。
<アマテラス(太陽の神様)>
総本社:伊勢神宮→分社:神命神社、天祖神社、東京大神宮など
<15代応神天皇(武家の守護神)>
総本社:宇佐神宮→分社:石清水八幡宮、鶴ヶ丘八幡宮、八幡神社、八幡宮など
<スサノオ(嵐の神様・海原の神様)>
総本社:氷川神社→分社:氷川神社、八坂神社
<ウカミノミタマ(お稲荷さんの本名。穀物の神様)>
総本社:伏見稲荷大社→分社:豊川稲荷、祐徳稲荷神社、笠間稲荷神社など
<タケミカヅチ(雷神・剣の神社)>
総本社:春日大社→分社:春日神社、鹿島神宮
<タケミナカタ(大国主の息子。武勇の神様)>
総本社:諏訪大社→分社:諏訪神社
全国にある神社のご祭神の9割ほどは「古事記」に登場した神様です。「古事記」を知ると、「この神様に会いたい」「この神様が祭られている神社はどこかな」という目線がプラスされます。このような基準で神社巡りするのも楽しいかもしれません。
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