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紀元2700年ってどんな意味? 「古事記」で分かるミステリアスジャパン!

近著に「古事記で謎解きほんとにスゴイ!日本」がある「ふわ こういちろう」さんに、「古事記」をベースにした日本のルーツについて聞きました。

観光客でにぎわう春日大社(2018年4月、時事)
観光客でにぎわう春日大社(2018年4月、時事)

「日本っていつ誕生したの?」「天皇ってどういう存在?」「神社とお寺の違いは?」。皆さまは、このように質問されて答えられますか。私たちが何気なく過ごしている日常には、知らないことがたくさんあります。新しい元号になり、新しい時代を迎えました。2020年は五輪・パラリンピックもあります。改めて「日本」のことを学んでみましょう。

 今回は、「日本大好き」「神社大好き」という、イラストレーターの「ふわ こういちろう」さんに、「古事記」をベースにした日本のルーツについて伺います。なお、近著に「古事記で謎解きほんとにスゴイ!日本」(サンマーク出版)があります。

神社の種類と見方について

 全国には8万以上の神社が存在しますが、神社の「神様」はいくつかに分類できます。ふわさんは次のように覚えてほしいと解説します。「総本社があって、その神様を分霊した神社が全国に広まっています。総本社が『本店』、その他の神社は『支店』と考えれば分かりやすいでしょう」。

 ここで、いくつか代表的な神社を挙げてみます。

<アマテラス(太陽の神様)>
総本社:伊勢神宮→分社:神命神社、天祖神社、東京大神宮など

<15代応神天皇(武家の守護神)>
総本社:宇佐神宮→分社:石清水八幡宮、鶴ヶ丘八幡宮、八幡神社、八幡宮など

<スサノオ(嵐の神様・海原の神様)>
総本社:氷川神社→分社:氷川神社、八坂神社

<ウカミノミタマ(お稲荷さんの本名。穀物の神様)>
総本社:伏見稲荷大社→分社:豊川稲荷、祐徳稲荷神社、笠間稲荷神社など

<タケミカヅチ(雷神・剣の神社)>
総本社:春日大社→分社:春日神社、鹿島神宮

<タケミナカタ(大国主の息子。武勇の神様)>
総本社:諏訪大社→分社:諏訪神社

 全国にある神社のご祭神の9割ほどは「古事記」に登場した神様です。「古事記」を知ると、「この神様に会いたい」「この神様が祭られている神社はどこかな」という目線がプラスされます。このような基準で神社巡りするのも楽しいかもしれません。

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家 尾藤克之

コラムニスト、著述家。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。代表作として『頭がいい人の読書術』(すばる舎)など21冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も絶賛公開中。

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