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「ハロプロ」20年、今なお愛され続ける理由とアイドル界に与えたもの

さまざまなクリエーターによる楽曲

 もう一つの転換期が、ハロプロの総合プロデューサーを務めていたつんく♂さんが2014年10月に退任して以降、楽曲の制作体制が変化したことです。それまでは、原則的につんく♂さんがハロプロの楽曲全てを手掛けていましたが、現在は、さまざまなクリエーターが各グループの楽曲を担当しています。バリエーションが豊かになった一方で、その根幹には、ハロプロ結成時からのテーマ性「恋の成就しない女性像」などが受け継がれています。

 現在、ハロプロにはモーニング娘。19、アンジュルム、Juice=Juice、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリー、つばきファクトリー、BEYOOOOONSという7組のグループが在籍しています。

 モーニング娘。18(当時)は昨年、野外音楽フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」に出演。こぶしファクトリーらも別のアイドル陣営とツーマンライブを積極的に組むなど、ハロプロの枠を越えて活躍の幅を広げています。

 そして、今年、ハロプロは新たな転換期を迎えます。ハロプロとアンジュルムの双方でリーダーを務める15年選手の和田彩花さんが、6月18日の日本武道館公演をもって卒業。彼女に続く、ハロプロエッグ出身のモーニング娘。19のリーダー・譜久村聖さんやアンジュルムのサブリーダー・竹内朱莉さんらの世代が、どのようなかじ取りをしていくのか、注目されています。

 ここまで、ハロプロの歩みと独自のシステムを探ってきましたが、平成のアイドル史において、多大なる影響を及ぼしてきたといえそうです。「ASAYAN」でメンバー選考過程を放送し、可視化させるという取り組みや、複数のグループが連なる“集合体”としてのブランディングを図るなど、他のアイドル陣営にもさまざまな試みが反映されています。

 近年、彼女たちがステージで見せるヒロイックさに引かれ、ライブに足を運ぶ女性ファンの姿も目立ちます。時代は「令和」を迎えましたが、今なおステージを中心に輝き続けるハロプロは、グループやメンバーの変遷を経ながら、進化を遂げつつ歴史を刻んでいくことでしょう。

(編集者・ライター カネコシュウヘイ)

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カネコシュウヘイ(かねこ・しゅうへい)

編集者・ライター

1983年11月8日生まれ。埼玉県在住。成城大学出身。2008年に出版業界へ入り、2010年に独立してフリーランスに。以降、Webや雑誌でエンターテインメント系分野を中心に取材や記事執筆に注力する。月平均4~5回ほど、自らチケットを取ってライブへ足を運ぶほど現場主義のアイドル好き。自分にとって、アイドルがいなかったら「これほどまでに他人の人生で一喜一憂することはなかった」と痛感。著書に「BABYMETAL追っかけ日記」(鉄人社)。ツイッター(https://twitter.com/sorao17)。

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