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代謝を繰り返す「ハロプロ」の変革期 2019年末からの変化を追う

こぶしファクトリー解散など、2019年末から、活動休止や解散、引退が目立つハロプロ。その変遷を振り返りつつ、今後を展望します。

こぶしファクトリーの元リーダー・広瀬彩海さん(2017年6月、時事通信フォト)
こぶしファクトリーの元リーダー・広瀬彩海さん(2017年6月、時事通信フォト)

 2020年3月30日、TOKYO DOME CITY HALLで開催した無観客ライブで、「ハロー! プロジェクト」のアイドルグループ・こぶしファクトリーが解散しました。

 新型コロナウイルスの影響を受けて、観客が一人もいない会場で行われたラスト公演でしたが、リーダーの広瀬彩海さんは涙を浮かべながら、「5年間本当に幸せでした。幸せな時間をどうもありがとうございました」と感謝。グループは有終の美を飾りました。

 彼女たちの解散は、ハロプロが現在迎えている目まぐるしい変化を象徴する大きな節目となりました。2019年末から続く彼女たちの変遷をたどっていきます。

変化の兆しになったカントリー・ガールズの活動休止

 昨年末からこの春にかけて、グループの活動休止や解散、メンバーの引退、卒業が目立っています。

 その皮切りとなったのは、2019年12月末に東京・LINE CUBE SHIBUYAで活動休止を迎えたカントリー・ガールズでした。

 カンガルは、2014年11月にカントリー娘。から改名し、嗣永桃子さんをプレーイングマネジャーに据えて始動しました。幾度かのメンバー変遷をたどり、ラストステージに立った山木梨沙さん、小関舞さん、船木結さん、森戸知沙希さんの4人は別々の道へ進むことに。

 山木さんは芸能界を引退して就職、小関さんは大学進学を目指しつつ個人で芸能活動を続けると宣言、森戸さんは兼任していたモーニング娘。’20に専念することに。船木さんも兼任先のアンジュルムで活動していますが、現在は卒業を発表しています。

 カンガルに続き、解散を発表したのが冒頭で紹介した、こぶしファクトリーでした。

 今年3月、無観客ライブでラストステージを飾った彼女たちですが、そのうち、広瀬さん、浜浦彩乃さんは芸能活動を継続。野村みな美さんは海外留学を発表、和田桜子さんは芸能界を引退した一方で、井上玲音さんは4月1日、Juice=Juice加入が突如発表され、ファンの間で大きな話題を集めました。

突然の卒業発表も注目された2020年冬~春

 ファンに衝撃を与えた出来事はこれだけではありません。その一つが、アンジュルムの元メンバー・室田瑞希さんの卒業でした。

 2014年10月、前身グループ・スマイレージの3期メンバーとして、現役メンバーの佐々木莉佳子さん、2017年12月に卒業した相川茉穂さんと共にアンジュルムに加入した室田さんは、歌とダンスの両面でグループを支えながら活躍。

 今年1月に卒業を発表し、3月22日に無観客で行われた卒業公演「Hello! Project ひなフェス2020 アンジュルム プレミアム」で門出を迎えましたが、今後も芸能界に残りつつ、「新しいジャンルにも挑戦して表現の幅を広げていきたい」と次のステップへ進み始めました。

 また、今年2月にはJuice=Juiceの宮本佳林さんの卒業発表がありました。

 育成時代から、静岡朝日テレビの情報番組「コピンクス!」のナビゲーター・コピンクとして「カリーナノッテ」を歌い上げるなど、一目置かれた存在であった彼女。

 2013年2月に結成したJuice=Juice以前の活動からたどれば、通算10年以上のキャリアを誇る宮本さんの決断は話題となり、卒業後には、DIYなどを通して「新しいライフスタイルを模索していく様子を、SNSなどを通じて提案していきたい」とする意外な夢も注目されました。

 なお、先述の船木さんと宮本さんは今年6月のコンサートで卒業すると発表されていましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて、卒業延期が発表されています。

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カネコシュウヘイ

編集者・ライター

1983年11月8日生まれ。埼玉県在住。成城大学出身。2008年に出版業界へ入り、2010年に独立してフリーランスに。以降、Webや雑誌でエンターテインメント系分野を中心に取材や記事執筆に注力する。月平均4~5回ほど、自らチケットを取ってライブへ足を運ぶほど現場主義のアイドル好き。自分にとって、アイドルがいなかったら「これほどまでに他人の人生で一喜一憂することはなかった」と痛感。著書に「BABYMETAL追っかけ日記」(鉄人社)。ツイッター(https://twitter.com/sorao17)。

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