18年農家を続けて気付いた“引く勇気”「もっと頑張らないと」をやめた結果…イラストに「人生の見え方が変わった」
インスタグラムで公開されている、むい自然農園学校の代表理事「わたるん」さんのイラストスライドが「人生の見え方が変わりました」と話題に。そこで、作者に話を聞きました。

むい自然農園学校の代表理事「わたるん」さんのイラストスライド「『足りない』んじゃなくて、『多すぎる』のかも!?」が、インスタグラムで2900以上の「いいね」を集めて話題となっています。
問題を足し算で解決しようとすると、また別の問題が生まれてしまいがち。それは野菜たちも、人間たちも同じこと。「何かしなきゃ」「もっとよくするためには」、そんなときこそ焦って足し算をするのではなく…という内容で、読者からは「共感です」「人生の見え方が変わった気がします」「まずはその勇気を持つところからですね」などの声が上がっています。
立ち止まることで見えた景色
わたるんさんは、インスタグラムで作品を発表しています。また、むい自然農園学校のウェブサイトでは、自然と対話しながら野菜を育てる知恵や、オンライン講座、畑実習などについてご案内しています。わたるんさんに作品について話を聞きました。
Q.今回、作品「『足りない』んじゃなくて、『多すぎる』のかも!?」を描いたきっかけを教えてください。
わたるんさん「畑で野菜を育てていると、常識や固定観念から『何かしてあげなきゃ』と、無意識に手を動かしすぎていることに気付いたからです。でも、それは本当に野菜たちが欲しがっていることなのかなと。無意識の手を一度止めて、野菜たちの気持ちを想像する楽しさを知り、それは畑だけでなく、現代の暮らし全体に通じることだと感じたんです」
Q.わたるんさんにも、「何かが足りない」「何かしなきゃ」と感じて新しいものを付け足した結果、かえって苦しくなってしまった経験はありますか。
わたるんさん「『もっと頑張らないと』『もっと育てないと』と、朝暗いうちから夜まで働き続けた時期がありました。野菜がなかなか元気に育たず、体も壊しました。足せば足すほど苦しくなる典型的な体験でした」
Q.逆に、引いたりやめたりしてみたら、事態が好転した経験はありますか。
わたるんさん「頑張ることをやめて、初心を思い出し、畑を楽しむことを大切にしようと決めた日から、不思議なことに野菜が元気に育つようになりました。耕さない、肥料も農薬も使わない、余計なお世話はせず、自然と対話しながら心をこめて必要なお世話だけをした結果、畑はどんどん豊かになっています」
Q.この作品を通じて、読者の皆さんに一番伝えたいことは何ですか。
わたるんさん「『足りないのではなく、すでに十分かもしれない』『もしかしたら、これは自分のエゴによる余計なお世話かもしれない』『引いてみることで本来の力が戻ってくるかもしれない』などと、一度立ち止まって考えてみてほしいです。畑だけでなく、子育てや暮らし、自分自身の生き方にもつながる話だと思います」
Q.作品を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
わたるんさん「本格的に今作のようなイラストスライドの形で発信し始めたのは、2026年からです。『むい自然農園学校』という畑の学校で、畑実習だけでなく、オンラインでの講座も続けてきた中で、より広く伝えたいという想いから、SNSでの現在の形式も取り入れました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
わたるんさん「18年間、自然と対話してきた知恵をもっと多くの人に届けることです。これからも自然と触れ合うことで豊かになれることをお伝えしていきたいと思っています。また、昨年は『うちなーたねとり・たねまきBOOK』を出版しました。こちらもぜひご覧ください」
Q.作品「『足りない』んじゃなくて、『多すぎる』のかも!?」について、どのようなコメントが寄せられていますか。
わたるんさん「『畑のことだけでなく、子育てや人間関係にも通じる深い話でした』『自分も無意識にいろいろなものを足して、勝手に苦しくなっていたことに気付けました』といった、温かいコメントをたくさんいただきました」
(オトナンサー編集部)




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