【漫画】「ちゃんと閉めた?」鍵の確認で外出まで50分…強迫性障害のリアルな苦しみに「痛いほど分かる…」
Xで公開されている漫画家のやかしま雪さんの漫画が、「強迫性障害のつらさが伝わる」と話題に。そこで、作者に話を聞きました。

漫画家のやかしま雪さんの漫画「強迫性障害を抱える母親の日常まとめ」が、Xで合計1万6000以上の「いいね」を集めて話題となっています。
強迫性障害を抱えている作者。外出時も鍵の閉め忘れが気になって、何度も確認せずにはいられません。他にも日々さまざまなことが、ふとしたきっかけで不安になり…という内容で、読者からは「リアルさが痛いほど分かる…」「地味にキツイよね」「理解がもっと深まることを祈る」などの声が上がっています。
確認しても消えない“不安”との闘い
やかしま雪さんは、Xで作品を発表しています。やかしま雪さんに作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
やかしま雪さん「8年前ごろから、ゆるいキャラの4コマを趣味で描いてXに投稿していましたが、出産を機にできなくなりました。『漫画を描いた』と言えるのはそれくらいで、長いお話や病に関するものは描いたことがありませんでした」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
やかしま雪さん「『シリーズ 立ち行かないわたしたち 新人賞』(KADOKAWA)がきっかけです。このシリーズが好きだったので、自分もチャレンジしてみようと思い、描きました」
Q.戸締まりを何度も確認してしまい、なかなか出発できない場面がありましたが、実際はどのくらい時間がかかっているのでしょうか。
やかしま雪さん「最も症状が重かったときは、外出自体ができず、戸締りは家族に任せていました。どうしても1人で家を出るときは、50分くらいかかっていたと思います。現在は治療で改善したのと、子どもの前で強迫的行動を取らないようにしているので、5分以内に終わらせます。ただ、調子の悪い日や1人のときは、20分以上かかることがあります」
Q.不安が強くなったとき、生活の中で一番影響が出やすいのはどのような場面ですか。
やかしま雪さん「不安が強くなると、恐怖を受け流そうと意識がそちらに向いてしまい、会話に集中できなくなります。恐怖を受け流すのは、お坊さんが坐禅を組んで煩悩を受け流すのと似ています。なので私の場合、『不安が強くなると、人との会話や約束を忘れてしまう』というのが、最も影響が出ている場面です」
Q.漫画に描くことで、気持ちの変化はありましたか。
やかしま雪さん「私が受けている治療に、『強迫性障害の確認行為や恐怖を、ノートに日記のように記録し自己採点する』というものがあります。漫画に描くことはそれと同じようなことなので、ある意味治療になっているかもしれません」
Q.不安が強くなったとき、少しでも気持ちを楽にするためにしていることがあれば教えてください。
やかしま雪さん「とにかく気をまぎらすのが重要なので、私の場合は『揚げ物』をすると気がまぎれます。鶏の唐揚げだと、生じゃないか気になってつらいときもあるので、ポテトやオニオンを揚げます。後は主治医に教えてもらった、『10秒呼吸法』をやっています。気になる方は『10秒呼吸法』で検索してみてください」
Q.今回の作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。
やかしま雪さん「『私も同じ』『似ている』などのコメントをいただくことが多いです。それが気質なのか病なのかは、『本人が苦しんでいるかどうか』がポイントです。私の症状に似ていて、本人が悩み苦しんでいるなら、精神科の受診をお勧めしたいです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
やかしま雪さん「このお話を1冊の本にするのが今後の目標です。私という強迫性障害の一例を知ってもらい、強迫性障害を罹患している方々に『私も同じだよ』と寄り添いたいです。引き続き創作活動を頑張りたいと思います」
(オトナンサー編集部)






















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