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プリンセス集結etc 「シュガー・ラッシュ:オンライン」人気のワケは“かつてない”ディズニー

映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」が、観客動員285万人、興行収入35億円を突破しました。人気の理由は何でしょうか。

映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(C)2018 Disney.All Rights Reserved.
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(C)2018 Disney.All Rights Reserved.

 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」が、観客動員285万人、興行収入35億円を突破しました。同作は、大親友の天才レーサー・ヴァネロペ(サラ・シルバーマンさん)と、悪役キャラクターのラルフ(ジョン・C・ライリーさん)ですがある日、ヴァネロペが暮らすゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し廃棄処分の危機に。シュガー・ラッシュを救うため、ヴァネロペとラルフはインターネットの世界に冒険に出て…映画「シュガー・ラッシュ」の最新作です。

作品演出を“ネタ”にして笑いに

 興収35億円といえば、2018年公開の作品では、映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」と同じくらいの数字です。「シュガー・ラッシュ:オンライン」は現在も公開中であり、まだまだ数字は伸びると宣伝担当は予想しています。

 ディズニーはこれまで、数多くのプリンセスシリーズを生み出してきましたが、それぞれ世界はつながっているものの、プリンセスが一堂に集結することはありませんでした。同作では、プリンセスが集まって歓談したり、くつろいだりする姿が見られます。

 クラーク・スペンサープロデューサーは「ディズニープリンセスが全員集まったところでそのシーンを作る機会が得られ光栄」とコメントしています。

 プリンセスが集結するだけでなく、ディズニー作品では珍しく、作品演出を“ネタ”にして笑いにしているところも、ヒットの要因でしょう。ディズニー映画には、プリンセスが突然、歌い出したり、歌い始めるとスポットライトが当たったりする演出があります。そうしたシーンについて主人公・ヴァネロペは「何で急に歌うの?」「あの光は何?」とプリンセスたちにツッコミを入れ始めます。

 また、ラルフが終盤に、あるディズニープリンセスのドレスを着用します。ジェンダーレスが叫ばれる時代に即したアプローチですが、ディズニー作品で堂々と、しかも重要なシーンでこうしたアプローチが行われるのは意外です。

 全体的に、ディズニーのこれまでの作品に比べると挑戦的で画期的な作品になっており、それが一般的な評価につながっているといえるでしょう。

 ヴァネロペは変わらない現実に少し退屈しており、ラルフは変わらない毎日を楽しんでいます。その二人の立場と、インターネットとアーケードゲームがリンクしているのも、面白いところです。

 最終的に、二人の友情がどうなるのか。単純なハッピーエンドではないところも人気の要因ではないでしょうか。

 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」は公開中。

(オトナンサー編集部)

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