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バブル体験、スイーツ、ラグビー…百貨店各社が“平成最後”の福袋に注力、その内容とは?

「平成最後の正月」を控え、百貨店各社が福袋の準備に力を入れています。その内容や販売戦略とは。

バブル時代を彷彿とさせる「おっけーバブリー福袋」(松屋銀座提供)
バブル時代を彷彿とさせる「おっけーバブリー福袋」(松屋銀座提供)

「平成最後の正月」を控え、百貨店各社が福袋の準備に力を入れています。バブル期を中心に平成時代を振り返る企画が目立ちますが、2019年に日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)や2020年東京五輪・パラリンピックにちなんだ商品も充実しています。各百貨店の担当者に福袋の内容や販売戦略を聞きました。

バブルを知らない世代が企画

 松屋銀座(東京都中央区)のテーマは「平成ドリーム福袋(平成の思い出を振り返り、体験できる福袋)」です。世代を超えて共有できる話題を提供し、幅広い世代に楽しんでもらう狙いです。

 バブル期の流行語を商品名にした「『アッシー』・『メッシー』・『ミツグくん』福袋」は、スパークリングワイン付きの銀座リムジンクルーズに高級フレンチのディナー、1カラットのダイヤモンドリングという総額100万円相当のセットで54万円(税込み、以下同)。限定1個の販売です。

 バブル世代のファッションが体験できる5万4000円の「おっけーバブリー福袋」(16万2000円相当、限定3個)や、「アムラーファッション」など平成の流行ファッションをまとめた2万5000円の「平成の流行をまとめて!トップス&ボトムス+シューズ福袋」(8万5000円相当、限定3個)なども用意します。

「平成」を意識した福袋の企画に力を入れている点について、松屋銀座は「平成最後のお正月を控え、世間では平成を振り返る動きが出ています。そこで、平成という時代を体験したり、楽しめたりする企画商品を用意しました。『バブル世代』『アムラー世代』『ミニマム世代』『ゆとり世代』などの世代別や、『平成トレンドスイーツ』『平成トレンドファッション』など平成にちなんだ福袋を企画しました」としています。

 なお「おっけーバブリー福袋」の企画で苦労した点については、「企画した売り場メンバーがいずれも若く、『バブルというものを見たことも感じたこともない』世代でした。ベテラン社員から当時の様子を聞いたり、インターネットで情報を集めたりしていました。

『ディスコにそのまま行けるアイテムをそろえて当時を再現したい』という思いの下、いかに現代の商品で当時を表現できるかというところで苦心しました。例えばファーにしても、少し大きめのものを用意したり、サングラスも派手めなものにしたり、各アイテムに、少しずつ派手な要素を取り入れました」としています。

 松屋銀座は約400種類3万個の福袋を用意し、1月2・3日の2日間で2018年比5%増の売り上げを目指すとのことです。

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