JR九州上場で気になる株主優待、旅行で使える意外なウラ技とは
10月25日に上場したJR九州。鉄道各社の株主優待は無料乗車券などが主流ですが、同社はどのような内容でしょうか。その魅力を鉄道ライターの恵 知仁さんとお伝えします。
10月25日に上場したJR九州。その初値は公開価格の2600円を約2割も上回る3100円で、滑り出し順調と報じられています。
そこで気になるのが株主優待。上場している鉄道各社は無料乗車券や関連施設の割引券などが主流ですが、JR九州のラインナップはどのようなものでしょうか。
すでに発表されているものは「鉄道株主優待券」「JR九州グループ株主優待券」の2つです。今回はその魅力について、鉄道ライターの恵 知仁さんとお伝えします。
九州一周を安くするウラ技がある
1.鉄道株主優待券
保有株式数に応じて「100株ごとに1枚」などの枚数でもらえる優待券です。1枚で片道乗車券と特急券、グリーン券(個室を除く)、指定席券が半額になります。
九州新幹線を使った場合、博多~鹿児島中央間の料金は1万450円(指定席通常期)ですが、優待券があれば5230円になり、ほぼ半額になる計算です。
恵さんによると、JR九州の鉄道株主優待券は「片道行程の範囲」であれば複数の列車が割引になるのがポイントといいます。
優待券を1枚使って博多~鹿児島中央間を新幹線で往復した場合、割引になるのは片道だけなので計1万5680円かかる計算。往復ともに優待券を使えば1万460円で済みますが、優待券が2枚必要になります。
恵さんは「博多から新幹線で鹿児島中央まで行き、そこから在来線特急で宮崎、大分と経由して博多までグルッと九州を一周する『片道行程』にすると、1枚の利用で計1万200円で済むウラ技があります。2枚使って新幹線で往復するより安く、『九州周遊旅行』も楽しめますよ」と話します。
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