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白髪が気になる…市販の「白髪染め」使っても大丈夫? 現役美容師が語る懸念点&よくある失敗例

市販の白髪染めを使うときの注意点について、美容師に聞きました。

白髪が気になるときに市販の白髪染めを使っても大丈夫?(画像はイメージ)
白髪が気になるときに市販の白髪染めを使っても大丈夫?(画像はイメージ)

 年齢とともに、白髪が目立つようになります。小まめに美容院に通い、白髪を染めてもらえていれば特に問題はないかもしれませんが、中には忙しくてなかなか美容室に通えない人もいると思います。

 そこで、すぐに白髪を染めたいと思ったときに使えるのが市販の白髪染めですが、自分で染める分、コツが必要になるかもしれません。そこで、市販の白髪染めを使う際にどういった点に気を付ければ良いのか、美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。

市販の白髪染めは成分が強い

Q.そもそも、白髪が気になるときに市販の白髪染めを使っても問題はないのでしょうか。

原木さん「肌へのトラブルが見られなければ、市販の白髪染めを使っても問題ありません。しかし、市販の白髪染めは誰が染めても大丈夫なように、成分が強いことが特徴です。そのため、頭皮や髪へのダメージが一番気になります。

美容室では、美容師が根元と毛先それぞれに合った薬剤を使っているケースがほとんどです。なぜなら髪の毛は成長するので、カラーを塗ったことがない部分、カラーを繰り返し行っている部分が出てきてしまうからです。そこで、根元や毛先を分けてカラー剤や白髪染めを塗ることで髪への負担を軽減しています。

一方、市販の白髪染めの場合は根元と毛先を分けるということができません。美容室に行くまでに期間がどうしても空いてしまう場合、白髪が気になりがちな顔回りや生え際などについて、『美容室に行くまでの応急処置』として白髪染めを使用するのが良いかもしれませんね」

Q.では、市販の白髪染めを使うときの注意点について、改めて教えてください。

原木さん「先述のように、市販の白髪染めは誰が染めても大丈夫なように、成分が強くなっています。しっかり染まるものの、成分が強いので頭皮や髪へのダメージが心配です。

美容室では、カラー剤の強さで種類が分かれているので、根元や毛先の状態をしっかり確認してから使います。しかし、市販の白髪染めは、同じようにはできません。特に毛先はダメージや色が入りやすいため、市販の白髪染めは根元の部分にある白髪だけに使ってほしいと思います」

Q.市販の白髪染めを使ってもうまく白髪を染めることができなかった場合、美容室の施術を受けても問題はないのでしょうか。

原木さん「頭皮や髪へのダメージを考えて、市販の白髪染めを使ってから美容室に行くまでは最低1週間は空けてほしいですね。ただ、急な予定がある場合は、遠慮せずに担当者に相談してくださいね。どの美容師も快く対応してくれるはずです。

よくあるのは、ご自身であらかじめ考えていた色より暗い色に染まってしまったケースです。暗くなった髪は直すのが難しく、美容師でも対処できない可能性もあるので、気を付けてほしいですね。

市販の白髪染めを使って失敗する可能性も考えられるため、やはり白髪染めは美容室での施術が安心かもしれません。確実にきれいに仕上がりますし、頭皮や髪へのダメージを最小限に抑えられます。きれいな仕上がりを求めるのであれば、やはり美容室での施術をお勧めします」

* * *

 市販の白髪染めは成分が強いため、使い方を間違えると頭皮や髪がダメージを受けてしまう可能性があるということです。白髪染めをうまく使う自信がない場合は、美容師に依頼するのが無難なようです。

(オトナンサー編集部)

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原木佳祐(はらき・けいすけ)

美容師

美容師、パーソナルカラリスト認定講師、パーソナルカラリスト1級、骨格スタイルアドバイザー1級、色彩診断士。美容院では7年前から骨格診断とパーソナルカラー診断を取り入れ、日本で唯一診断の出来るヘアサロンを確立。 その後、顔タイプアドバイザー1級の資格を取り診断系をコンプリート。現在は表参道の美容院で現役サロンマネージャーとして活躍中。

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