犬や猫の「体調不良」を見抜くには? 動物看護師が教える3つのポイント
ペットの体調不良を見分けるポイントについて、動物看護師に聞きました。

犬や猫などのペットを飼っているときに、ペットが体調を崩してしまうことがあります。そのため、飼い主がペットの体調の異変にできるだけ早めに気付き、適切に対処する必要があります。
ペットがどのような行動を示すときに、体調不良の可能性があるのでしょうか。ペットの体調不良を見分けるポイントについて、動物看護師のfujimaruさんに聞きました。
「排せつ物」「食欲」「甘え方」をチェック
Q.犬や猫が発熱しているかどうかを調べる方法はありますか。
fujimaruさん「人間は脇などで体温を測りますが、犬や猫の場合、動物病院で体温を測定するときは肛門に体温計を入れます。犬や猫の体温は人間よりも少し高い、37.5度から39度程度になりますね。
いつでも動物病院に連れていけるわけはないため、日頃から耳や毛が薄い部分に触れてみて、普段の体の温かさを知っておくと安心です」
Q.けがのような分かりやすい症状以外で、犬や猫などのペットの体調不良を把握するにはどうしたらよいのでしょうか。
fujimaruさん「ペットの体調不良を把握するには、ふんや尿といった排せつ物の状況を確認することが大切です。例えば『ふんは下痢気味ではないか』『ふんの大きさや色』『尿の量が多過ぎないか』『血が混じっていないか』などを確認しましょう。
また、『食事の時間なのに食欲がなさそう』『いつもは甘えてくるはずなのに、常にイライラしている』『異常に甘えてくるようになった』など、突然、行動が変わってしまった場合も危険なケースがあります」
Q.ちなみに、ペットの場合もセカンドオピニオンへの相談は可能なのでしょうか。
fujimaruさん「ペットの場合も、セカンドオピニオンによる転院などは可能だと思います。病院とペットとの相性があると思いますし、飼い主さんも『なるべく手術や入院はしたくない』『治療はどんどん進めてほしい』など、さまざまな希望があると思います。
もちろん病院側も最善の治療を提示してくれているとは思いますが、ペットのことを考え、他の治療を考えたいという場合は、他の病院を検討するのも有効だと思います」
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普段からペットの様子を観察していないと、体調不良などの重大なサインに気付けなくなってしまうかもしれません。ペットに健康に楽しく過ごしてもらうために、普段から違和感のある行動がないかをチェックし、適切に行動できるようにしたいですね。
(オトナンサー編集部)
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